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 今回は、部下を叱るのが苦手という福島課長(仮名)からの相談です。

 私は部下の田口君(仮名)に対して、ケアレスミスの多さや会議への遅刻、報告の遅れといったことを注意したいのですが、反発されたり、田口君のモチベーションが下がってしまったりすると困ると考えています。そうならずに田口君の行動を改善するには、どのような叱り方をすればよいでしょうか。

 ビジネスシーンにおいては、上司が部下を叱らなければならない場面が必ずあります。 どのように叱れば部下は納得して改善してくれるでしょうか。部下との人間関係が悪くなったり、部下がやる気をなくしたりしないかと心配し、叱ることを躊躇(ちゅうちょ)して本来、改善すべき部下の行動を見過ごしていないでしょうか。

怒ると叱るの違い

 「怒る」とは、相手が自分に対して悪い影響を与えたり、指示通りに動いてくれなかったりした場合に、自分が期待した状況にならないことに腹を立て、相手にその感情をぶつけることです。自分が不満である、不愉快であるということを相手に伝えて、発散したいと考えます。

 自分の利益や保身のために感情を吐き出すことが、「怒る」ということです。

 「叱る」とは、相手の間違った行動や望ましくない行動に対して、相手の行動を止めさせたり、より良くしたりするために注意を伝えることです。行動の改善を相手に促すきっかけをつくり、同じ間違いをしないようにすることが目的です。

 「叱る」ことは、相手の成長や望ましい行動を期待した行為といえます。

部下が納得できる叱り方が成長を促す
部下が納得できる叱り方が成長を促す
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