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仮説思考力を高めるコツ

 仮説思考力を高めるコツは3つあります。

(1)アンテナを高くする

 観察力を向上させるためには、自身のアンテナの感度を高める必要があります。 アンテナの感度とは、持続した目的意識や問題意識、危機意識と比例します。何事にも興味や好奇心を持ち、感性を磨くことが観察力の向上につながります。

(2)物事を見る「引き出し」を増やす

 仮説を立てるために欠かせないのは知識です。物事を見る「引き出し」をどれくらい持っているかによって、仮説思考力に差が付きます。引き出しが全くない状態では、初期の仮説を立てることすらできません。

(3)フレームワークを身に付ける

 よく使われる「問いのパターン」が分かれば、仮説を立てるときの糸口になります。問いのパターンが「ビジネスフレームワーク」です。

 例えば、以下のような新商品の企画をする場合、「3C」のフレームワークを使うことで、仮説を引き出すための糸口として使うことができます。

  • ①Customer(顧客):顧客は誰か? 顧客はどんなニーズを持っているか?
  • ②Company(自社):自社の強みと弱みは? ビジネスの資源は十分か?
  • ③Competitor(競合):ライバルはどこか? ライバルの強みと弱みは?

 仮説思考は、頭の中で自動的に仮説と検証を繰り返すので、行動や成果の質を高めることができます。また仮説思考力は、誰でもトレーニングによって鍛えることができます。

 リーダーはメンバーに対し、まずは問題点を整理して行動する前に仮説を立てさせ、それに沿って具体的なアクションを考えさせるように指導していきましょう。

竹村 孝宏(たけむら たかひろ)
竹村 孝宏(たけむら たかひろ) イントランスHRMソリューションズ代表取締役社長中小企業診断士、キャリアコンサルタント。1958年奈良県生まれ。1982年大阪市立大学商学部卒業、オーストラリア・ボンド大学大学院経営学修士課程修了(MBA)。1982年日本電装(現デンソー)に入社し、企画、営業部門を経て、数々の製品開発プロジェクトを手掛ける。能力開発トレーニングやマーケティング指導にも当たる。実践的なコミュニケーション・トレーニングやコーチング、ロジカルシンキング、プロジェクトマネジメントの指導には定評がある。著書に「部下をたちまちやる気にさせるモチベーション・マネジメント入門」「部下をやる気にさせるモチベーション・マネジメントの技術」「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(全て中経出版)などがある。