全3532文字
PR

 フィジカルデータを可視化してトレーニングに応用したり、コンディショニングに生かしたりすることはプロスポーツの現場では当たり前になっているが、ことメンタルにおいてはデータの可視化や取得、管理は難しく、これまでは感覚に頼るしかなかった。しかし近年のテクノロジーの発達によって、メンタルデータの取得・可視化の道が開けてきている。その先鞭(せんべん)をつけようとしているのが、J2・ファジアーノ岡山のフィジカルコーチである奥村拓真氏と、メンタルトレーナーの伴元裕氏、そして両者を結びつけたアクセラレーションプログラム「SPORTS TECH TOKYO」を推進する白石幸平氏だ。彼らは、リアルタイムで心身のコンディションを把握することができる「Omegawave」というデバイスを活用し、メンタルデータの可視化とそれを基にしたトレーニングを行い、アスリートのメンタルを改善することに成功したという。2021年1月30日に開催された「スポーツアナリティクスジャパン2021」にこの三者が登壇。実証実験で得られた知見を通じて、これからのメンタルトレーニングの在り方について議論が交わされた。