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 開幕から3年。2018-19シーズンの総入場者数が過去最多の約259万人に達するなど、躍進を続けるBリーグ。現段階の「第1フェーズ」を終え、これからは「第2フェーズ」へと進んでいくという。

 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科と日本経済新聞社が共催した「Sports X Conference」(開催は2019年7月27~28日)では、Bリーグチェアマンの大河正明氏が登壇。「Bリーグの挑戦」と題し、今後の展望を語った。

目指すは500万人、500億円の達成

Bリーグ、チェアマンの大河氏
Bリーグ、チェアマンの大河氏
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 2016年のBリーグ立ち上げから現在まで、同リーグは「第1フェーズ」として、さまざまな取り組みをしてきた。例えば「クラブライセンス制度」の導入だ。これはクラブがBリーグの参加資格を得るために必要な資格であり、毎年更新される。クラブの財務基盤安定や、バスケットボール界の継続的な発展を目指すために作られた制度だ。

 また、「スマホファースト」として、チケット購入、入場・再入場、グッズの購入、試合写真の提供などをスマホでできる仕組みを実現した。

 こういったさまざまな取り組みを通じ、リーグの強化とクラブの自力アップを図ってきたという。

 2019年、21年ぶりの自力でのワールドカップ出場を果たし、2020年は44年ぶりにオリンピックに出場する。これをもってBリーグの第1フェーズ、つまり最初の使命は一旦終わり、「第2フェーズ」へと進めていくという。

 「スポーツ界において、定量目標を口にすることはあまりないと思います。2020-21シーズンには入場者数を300万人に、事業規模は300億円にしたい。そして1億円プレーヤーを出したい。これを目標にしてきました。結果として、2018-19シーズンは来場者数が259万人。バスケットボール協会、Bリーグ、Bリーグクラブを合算した事業収益は300億円を超える見込みです。また、千葉ジェッツの富樫勇樹選手が1億円プレーヤーになりました。それだけ観客を魅了するプレーができる、人間的にも成長した選手が出てきたということです」(大河氏)

 「ちゃんと数字を示してそれに対してアプローチし、必要な戦略・戦術を立ててクリアしていく。これが今までのスポーツ界には足りなかったのではと思います。協会とリーグで150億円、クラブの方は350億円、あわせて500億円は最低でも中長期計画の中で達成していきたい。アリーナをしっかり磨き上げていき、入場者数も500万人を早く達成していきたいと思います。500万人、500億円あればJリーグと遜色のないレベルまでいけるのではと考えています」(同)

 昭和はプロ野球、平成はJリーグがスポーツ界をリードしてきた。第2フェーズ、さらにその先の第3フェーズへと進む中で、「“令和のBリーグ”といわれる、国民的なスポーツにしていきたい」と大河氏は意気込みを語る。それを実現するため、第2フェーズの中長期目標として5つの柱を掲げているという。

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