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 新型コロナウイルスの世界的流行を受けて、日本ではスポーツ用品メーカーのヨネックスやミズノなどがマスクの開発・販売に乗り出すなどしている。米スポーツ界でもマスク関連の動きが複数出てきた。

 まずプロアメリカンフットボールNFLと共同で選手が着用するためのマスクを開発しているのが、サングラスなどで知られるアイウエアメーカーの米Oakley(オークリー)だ。NFL選手会のトム・メイヤー医療ディレクターが2020年5月18日にポッドキャスト番組で明らかにした。同社は2019年、NFLと4年契約を結び、公式スポンサーとしてヘルメットの前部、顔を守るフェースガードに装着し、目の負傷やまぶしさを防ぐ「アイシールド」と呼ばれる用具を提供している。

 アメリカンフットボールでは選手同士がぶつかるだけに、メイヤー氏は3月初めに「ヘルメットとフェースマスク、およびウイルスのまん延に対処する斬新で新しい方法を検討するよう提案した」という。開発はオークリーが主導し、既に複数のプロトタイプを製作、現在テストと改良が続けられている模様だ。不織布を使うサージカルマスクや医療用のN95マスクの素材を用いる可能性があるとしている。

 メイヤー氏はこれまで作られたプロトタイプについて「彼らは本当に良い仕事をしている」とした上で、「『その見てくれはないだろう』と言う人もいるだろう。だが、それは単に見慣れていないからだ。彼らは曇り止めを含めてすべての問題に対処している。彼らはこうした問題に慣れている」と語っている。同社は軍用に、曇らない耐久性のあるサングラスを設計した経験があるということだ。

 ただ顔全体を覆うようになる可能性が高いという製品がプレー中にも着用できるものになるのか、それともベンチやサイドラインで着用しプレーでは外すようなものになるのかはまだ判明していない。特にN95マスクの素材だと通気性の悪さからプレーには対応できないようにも思われる。