乳酸菌でヒット商品相次ぐ
ヤクルト本社(以下、ヤクルト)の乳酸菌飲料「ヤクルト1000」と「Y1000」が店頭や自動販売機で売り切れが続出する人気ぶりだ。この商品は、「ヤクルト史上最高密度の乳酸菌シロタ株」(同社)を含んだ機能性表示食品と銘打ち、「ストレス緩和」と「睡眠の質向上」を効能として同社は掲げている。
ヤクルトが公表しているヤクルト1000の1日当たりの販売数量を前年比で見ると、2021年に入ってから急増している。最近では売り切れの影響で数量が頭打ちとなっているとみられ、生産体制が整えばさらに売り上げが増加する可能性が高い。
他にも、乳酸菌飲料は注目されている商品が多い。例えば、キリンホールディングス(以下、キリン)は「iMUSE(イミューズ)」シリーズを展開。免疫の司令塔の1つであるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化する「プラズマ乳酸菌」を含む機能性表示食品として販売しており、売り上げは高い伸び率を維持している。
また、明治が販売している「明治プロビオヨーグルトR-1(以下、R-1)」シリーズも、免疫機能が評価され、毎年受験シーズンには売り切れとなるほどの人気商品だ。