
連載
知財が見せる5年先のミライ
目次
-
事業価値評価に基づく「IPオーバーレイド・リアル・ポートフォリオ」戦略(後編)
第4回 事業ポートフォリオの最適化
前回は、事業価値評価に基づく「IPオーバーレイド・リアル・ポートフォリオ」戦略(前編)として、事業ポートフォリオ・マネジメントに基づく経営戦略を展開について述べた。そこでは、リアル・ポートフォリオのシミュレーション例として、海外事業展開を挙げた。海外事業進出先の候補として「米国、中国、ドイツ、イン…
-
ファーウェイ制裁、漁夫の利を得るのは誰か
第3回 間に合わなかった自前開発
中国ファーウェイ(Huawei Technologies)の戦略は低価格化による市場シェア拡大であり、その実現のために自前での技術開発を進めてきた。ファーウェイのPCT出願(国際特許出願)件数は世界トップであり、2番手以下を大きく引き離している。同じ中国のZTEが2018年に米国から経済制裁を受け…
-
事業価値評価に基づく「IPオーバーレイド・リアル・ポートフォリオ」戦略(前編)
第2回 事業ポートフォリオ・マネジメントに基づく経営戦略を展開
「リアル」な経済活動に金融理論を応用する動きが広まっている。金融工学のオプション理論を応用した「リアル・オプション」は、事業評価などに基づく意思決定において、有効な分析手法として使われている。他方、定量的なリスク管理や最適化のために「リアル・ポートフォリオ(Real Portfolio)」の考え方…
-
不調のクアルコムと好調のファーウェイを分けるもの
第1回 通信半導体におけるビジネスモデルの転換点
米クアルコム(Qualcomm)vs. 中国ファーウェイ(Huawei Technologies)──。スマートフォン向けプロセッサー(半導体)の覇権争いで注目される両社だが、最近の業績は正反対だ。クアルコムがライセンス料収入の減少により業績を悪化させる一方、ファーウェイは好調を維持している。この…