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 宇宙開発が始まった初期から、ロケットの回収・再利用には主に2つの方法が提案されていた。1つは米スペースX(Space X)のロケット「FALCON9」のようにロケットの逆噴射によって垂直に着陸する方法。もう1つは翼やパラシュートのような空力的手段を使って着陸する方法だ。

主翼を持つ有翼飛翔(しょう)体「スペースシャトル」(出所:NASA)
主翼を持つ有翼飛翔(しょう)体「スペースシャトル」(出所:NASA)
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 宇宙まで飛行する翼を持つ乗り物を「有翼飛翔体(ゆうよくひしょうたい)」と呼ぶ。米国は1981年に大きな主翼を持つ有翼飛翔体「スペースシャトル(Space Shuttle」の運航を開始した。スペースシャトルは当初、宇宙輸送コストの大幅な低減が期待されたが、実際には帰還から次の打ち上げまでの整備コストが高騰し、期待外れの結果となった。

 では、翼を使った宇宙輸送システムである有翼飛翔体に未来はないのか? 「未来がある」と考えた2つの日本のベンチャー企業が、実機開発を目指して動いている。SPACE WALKER(本社東京)とPDエアロスペース(本社名古屋市)だ。

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