PR

 2019年10月に携帯電話事業者として新規参入を果たした楽天モバイルだが、そのサービスは5000人の「無料サポーター会員」に限定されており、誤請求やサポートに関するトラブルも次々と発生している。楽天モバイルの現在のネットワーク状況を確認しながら、2020年の楽天モバイルについて考えてみたい。

東京23区や大阪市で楽天モバイルのネットワーク整備状況を確認

 2019年10月に携帯電話事業者として新規参入を果たし、停滞傾向にある携帯大手同士の競争を加速する存在になるとして、大きな注目を集めていた楽天モバイル。だが同社のサービスは、決して順調とは言えない状況にある。

 実際、楽天モバイルはネットワーク仮想化技術を全面的に活用した新規性を大々的にアピールしていたものの、参入直前になって基地局整備が大幅に遅れていたことが判明、総務省から2019年3月、7月、8月と3度にわたって指導を受けている。

 そうしたことから現在、楽天モバイルが提供するサービスは、東京23区など対象のエリアから抽選で選ばれた5000人の「無料サポーター会員」のみに提供されている。会員は無料でサービスを利用できる代わりにアンケートに答える必要があるなど、その内容を見れば実質的には試験サービスといっても過言ではない状況であることが分かる。

 楽天モバイルはゼロから基地局を敷設する必要があり、設置場所の確保と設置に関するノウハウが不足していることを不安視する声は、参入当初より少なからずあった。それだけに不安がそのまま的中してしまったことは残念でならない。

楽天モバイルは2018年末に基地局整備を始めているが、設置場所やノウハウなどの不足から不安視する声は以前よりあった。写真は2018年12月7日の楽天モバイルネットワーク安全祈願式より(筆者撮影)
楽天モバイルは2018年末に基地局整備を始めているが、設置場所やノウハウなどの不足から不安視する声は以前よりあった。写真は2018年12月7日の楽天モバイルネットワーク安全祈願式より(筆者撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 無料サポーター会員向けのサービスは2020年3月で終了する予定で、その後は販路をインターネットなどに絞りながらも、抽選ではなく申し込んだ人全員にサービスを提供することとなる。もちろん楽天モバイル側も、遅れている基地局の整備を急ピッチで拡大するなど、次の段階に向けて準備を進めている状況だが、実際に利用する消費者からしてみれば、まだ不安があるというのが正直なところではないだろうか。

 実は筆者も無料サポーター会員に応募したものの、残念ながら抽選に外れてしまったため、楽天モバイルのサービスの実力を知ることはできていなかった。だが幸いにも、無料サポーター会員の方から一時的に楽天モバイルの回線を貸してもらうことができたことから、2019年12月に対象エリアとなる東京23区や大阪市で、実際に使ってみてネットワークの整備状況を確認してみた。