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 現在1000を超えるとされるMVNOの中で、100万契約を超える大手として市場での地位を確保しているサービスの1つがオプテージの「mineo」だ。現在、MVNOを取り巻く環境は厳しく、大手と言っても安泰とは言えない状況にある。

2020年1月29日のmineo新サービス発表会の様子。100万契約を超えMVNOとして大手の一角を占める「mineo」だが、MVNOを取り巻く環境は厳しさを増している(筆者撮影)
2020年1月29日のmineo新サービス発表会の様子。100万契約を超えMVNOとして大手の一角を占める「mineo」だが、MVNOを取り巻く環境は厳しさを増している(筆者撮影)
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競争激化で契約数が伸び悩むmineo

 MVNOの台頭に危機感を覚えた大手携帯電話事業者はサブブランドを強化したり、有力MVNOを傘下に収めたりして低価格サービスの強化を図ってきた。こうした大手携帯電話事業者の施策によって、多くのMVNOが苦戦を強いられることになった。そうした中、さらにMVNOを苦しめることになったのが、2019年10月に施行された改正電気通信事業法である。

 この法改正によって通信料金と端末代を分離する「分離プラン」の導入が義務化された。大手携帯電話事業者には通信料金の引き下げが求められた。そのため大手携帯電話事業者はサブブランドだけでなく、メインブランドにも通信料が安いプランの充実を図った。その結果、低料金を特徴として打ち出してきたMVNOの存在感が薄れてしまったのだ。

 mineoもその影響を大きく受けている。2018年までは順調に契約数を伸ばし、同年4月には100万契約を達成。だがその後、契約数は伸び悩み、2020年1月現在は117万契約にとどまる。実質的に2年間で20万契約も増えていないことから、いかに契約を伸ばすのが難しくなっているかが分かるだろう。

 mineoを提供するオプテージの福留康和モバイル事業部戦略部長は「市場が鈍化していることを踏まえ、現段階ではシェア10%以上を目標としている」と話す。かつては200万契約獲得を掲げていたが、厳しい市場環境を生き抜くため、戦略転換を余儀なくされている様子がうかがえる。

 100万契約獲得後に競争が激化。契約数を伸ばすのが難しくなっており2020年1月現在、mineoの契約数は117万回線にとどまっている(筆者撮影)
100万契約獲得後に競争が激化。契約数を伸ばすのが難しくなっており2020年1月現在、mineoの契約数は117万回線にとどまっている(筆者撮影)
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