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 LINEモバイルは2020年2月10日に新料金プランを発表した。同社はソフトバンク傘下のMVNO(仮想移動体通信事業者)である。新料金プランはこれまでの「データフリー」の仕組みを変更し、3ギガバイトで月額1480円(税別、以下同)から利用できるようにする。その内容を見るとソフトバンクの色が一層濃くなっている様子が確認できる。そのことがもたらすデメリットも見えてくる。

LINEモバイルのCMに出演する女優の本田翼さん。2020年2月10日のLINEモバイル記者発表会より
LINEモバイルのCMに出演する女優の本田翼さん。2020年2月10日のLINEモバイル記者発表会より
(筆者撮影)
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料金プランをシンプルにリニューアル

 LINEモバイルはもともと、メッセンジャーアプリ「LINE」を提供するLINEの子会社としてサービスを始めた。特定のサービスを利用したときに通信量をカウントしない「データフリー」、いわゆるゼロレーティングの仕組みを当初より導入し、低料金ながらLINEなどのサービスが利用し放題になることを特徴として加入者の獲得を進めてきた。

 だが多数のMVNOの台頭に危機感を抱いた大手携帯電話事業者が、低料金なサービスを提供するサブブランドの強化や、有力MVNOの買収などによって「格安戦略」を推進。LINEモバイルをはじめ多くのMVNOが苦戦する結果になった。LINEモバイルを運営するLINEモバイルも2018年にソフトバンクの子会社となり、現在はソフトバンク傘下のMVNOとして利用者拡大に向けた戦略の一端を担う存在となっている。

 そのLINEモバイルが2020年2月10日に今後の戦略や新しいサービスを発表した。LINEモバイルの今村隼人副社長によると、現在同社のユーザーの男女比率はほぼ半々で、18歳未満の申し込みが最も伸びているという。人気の要因は料金の安さとデータフリーであり、サービスのコンセプトが受け入れられていると話す。

 一方、2019年の電気通信事業法改正によって携帯電話市場には大きな変化が起こっている。その背景として「通信料を安くしたい顧客ニーズがあった」と今村副社長は説明。そこで、LINEモバイルは安さやデータフリーといった点を生かすために料金プランの大幅な刷新に踏み切ったとする。