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 KDDIとソフトバンクが中国系メーカーのスマートフォン採用に積極的に動いている。低価格モデルから高性能モデルまで非常に幅広い選択肢が存在することがその背景にあると考えられる。中国系メーカー製品の採用に慎重な立場を取るNTTドコモはどう動くだろうか。

ソフトバンクが9年ぶりにモトローラ製端末を販売

 ここ最近は新料金プランばかりが話題となっている携帯電話業界だが、スマートフォンの新機種でも動きがある。最近注目を集めたのが、米Motorola Mobility(モトローラ・モビリティ)が2021年3月4日に発表した新機種「razr 5G」である。

 これは同社が米国などで2020年に発売したスマートフォンのフラッグシップモデルであり、最大の特徴はディスプレーを折り畳めること。かつての同社製折り畳み型携帯電話「RAZR」シリーズのように縦に開くスタイルを採用しており、アスペクト比21:9の6.2インチディスプレーを搭載し、折り畳んでコンパクトに持ち運べるようになっている。

モトローラ・モビリティの「razr 5G」。6.2インチのディスプレーを折り畳んでコンパクトに持ち歩けるのが大きなポイントとなっている(筆者撮影)
モトローラ・モビリティの「razr 5G」。6.2インチのディスプレーを折り畳んでコンパクトに持ち歩けるのが大きなポイントとなっている(筆者撮影)
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 モトローラ・モビリティはここ数年来、日本でSIMロックフリー市場に注力し、低価格の「moto g」「moto e」シリーズを主体に販売してきた。それだけに、同社がフラッグシップモデルを日本市場に投入してきたのには驚きがあった。さらに大きな驚きをもたらしたのが、SIMロックフリー版だけでなくソフトバンクからも販売されると発表されたことだ。

 ソフトバンクがモトローラ・モビリティのスマートフォンを販売するのは、2012年の「RAZR M」以来9年ぶりとなる。ソフトバンクに吸収される前のワイモバイルが2014年に「Nexus 6」を扱ったことがあるが、それを考慮しても久しぶりであるのは確かだろう。

 ただ、ソフトバンクが販売を発表したのはrazr 5Gだけではない。同じ2021年3月4日には、モトローラ・モビリティの親会社である中国の聯想集団(レノボ)製の折り畳み型モバイルPC「ThinkPad X1 Fold」もソフトバンクが取り扱うと発表したのである。