2022年3月23日、NTTドコモはオンライン専用プラン「ahamo(アハモ)」の新たなサービスとして、オプションで通信量を追加できる「ahamo大盛り」を発表した。100GBという大容量を実現できるahamo大盛りだが、その背景からはahamoを巡るNTTドコモの苦悩も見えてくる。
月額4950円で単身者でも100GBの利用が可能に
2021年3月に携帯大手3社が相次いで提供を開始した、契約やサポートを全てオンラインで済ませることで低価格を実現する、いわゆるオンライン専用プラン。KDDIの「povo(ポヴォ)」がプリペイド方式に近い「povo 2.0」へと内容を大幅に変更し、ソフトバンクの「LINEMO(ラインモ)」が小容量・低価格の「ミニプラン」を提供するなど試行錯誤を続ける中、唯一大きな動きを見せてこなかったのがオンライン専用プランの先駆けとなったNTTドコモのahamoである。
その背景にはahamoの好調がある。他社のオンライン専用プランの契約数が伸び悩む中、ahamoはサービス開始以降順調に契約数を伸ばしており、NTTドコモの契約者の転出防止にも貢献。2022年3月時点では間もなく300万契約に到達する勢いで、オンライン専用プランで唯一の勝ち組といっていい状況にある。
そのahamoに関して、NTTドコモは2022年3月23日に新たなサービスを追加すると発表。それがahamo大盛りである。
ahamo大盛りは、簡単に言えばahamoの通信量を大幅に増やすオプションを用意するというもの。月額1980円で80GBのデータ通信量を追加でき、ahamo標準の20GBの通信量と合わせて月当たり100GBの通信量を月額4950円で利用できる計算となる。
もちろんシンプルさを重視したahamoのサービスということもあり、家族に係る割引を適用するなどの必要はなく、単身者が契約しても月額4950円で100GBの通信量を利用できる。容量を1GB単位で追加するオプション(1GB当たり550円)で容量を追加するよりもお得で、かつ大幅に容量を増やせることから、20GBでは足りない、もっと容量を増やしたいと感じている人に応えたサービスといえるだろう。