PR

 携帯電話大手3社が5Gの商用サービスを開始し、それに伴って5Gスマートフォンを投入している。それらの端末の傾向を見ると、NTTドコモ以外の大手で中国メーカー製の端末が急増していることが分かる。その背景や課題について考えてみたい。

KDDIやソフトバンクが中国メーカー製の端末を積極採用

 ソフトバンクは2020年3月5日、NTTドコモは3月18日、そしてKDDIは3月23日に5Gの商用サービスについて発表した。国内で2020年3月25日より順次、5Gのサービスが提供される。

 そうした各社の発表の内容で、特に5Gを早く使ってみたいという人が気になったのはスマートフォンであろう。5Gのサービス開始に当たり、NTTドコモは8機種、KDDIは7機種、ソフトバンクは4機種の5Gスマートフォンを投入することを明らかにしている。

 だが各社の端末ラインアップを見ると、横並び傾向が強かった従来とは明らかに異なる傾向が見て取れた。3社が共通して採用しているのはシャープ製の「AQUOS R5G」のみ。NTTドコモはソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia 1 II(マークツー)」や韓国サムスン電子の「Galaxy S20 5G」など、ハイエンドモデルを中心に比較的順当なラインアップだが、他の2社のラインアップは明らかに傾向が異なっている。

 具体的には、中国メーカー製のスマートフォンが明らかに増えているのだ。実際KDDIは、ZTE(中興通訊)製の「ZTE a1」、オッポ(OPPO、広東欧珀移動通信)製の「OPPO Find X2 Pro」、シャオミ(Xiaomi、小米科技)製の「Mi 10 Lite 5G」を採用。ソフトバンクもZTE製の「ZTE Axon 10 Pro 5G」とオッポ製の「OPPO Reno3 5G」を採用し、ラインアップの半数が中国メーカー製となっている。

ソフトバンクが販売予定のオッポ製5Gスマートフォン「OPPO Reno3 5G」。携帯電話大手のメインブランドでオッポ製スマートフォンが採用されるのは今回が初となる
ソフトバンクが販売予定のオッポ製5Gスマートフォン「OPPO Reno3 5G」。携帯電話大手のメインブランドでオッポ製スマートフォンが採用されるのは今回が初となる
(出所:ソフトバンク)
[画像のクリックで拡大表示]

 しかもオッポとシャオミは、これまで携帯電話大手3社のメインブランドで販売された実績はなく、今回が初めての採用となる。それだけに、大手3社での採用実績があるZTEにとどまらず、それ以外のメーカー製端末がこれだけ多く採用されたことに驚いたというのが正直なところだ。