ソフトバンクは2021年6月17日、ドイツのカメラメーカーであるLeica Camera(ライカカメラ)が全面的に監修した初のスマートフォン「LEITZ PHONE 1(ライツフォン ワン)」を独占販売すると発表した。政府によるスマートフォンの値引き規制のため独自性のある端末の提供が難しくなっている中、ソフトバンクがLEITZ PHONE 1を投入する理由はどこにあるのだろうか。
ライカカメラが全面監修したスマートフォン
夏商戦に向けたスマートフォン新機種が出そろいつつある中、突如大きな動きを見せたのがソフトバンクである。同社は2021年6月17日、ライカカメラが全面監修したというスマートフォン新機種「LEITZ PHONE 1」を独占販売すると発表したのだ。
LEITZ PHONE 1はライカカメラが監修しているということもあり、その特徴はやはりカメラにあるようだ。主として高級コンパクトカメラに搭載されている1インチのイメージセンサー、そしてライカカメラの技術を活用したレンズを搭載するなど、非常に高いカメラ性能を備えている。
LEITZ PHONE 1の機能や性能を見ると、かなりの部分でシャープが開発した「AQUOS R6」と共通しており、1インチのイメージセンサーや、ライカと共同開発したレンズなどはAQUOS R6の大きな特徴でもある。実はLEITZ PHONE 1の開発や製造はシャープが担っており、AQUOS R6とベースは共通しているものと考えられる。
しかしだからといって、LEITZ PHONE 1はAQUOS R6と全く同じというわけではない。AQUOS R6でライカカメラが監修したのはカメラ部分のみだが、LEITZ PHONE 1は全ての部分についてライカカメラが監修した初のスマートフォンになるという。
実際LEITZ PHONE 1は、本体などのデザイン面もライカカメラが監修しており、専用のレンズキャップやケースも用意するなど、ライカカメラらしさを演出している。またカメラアプリのインターフェースに関しても、ライカカメラ独自のものが用意される他、「Leitz Looks」という独自の撮影モードを備え、ライカカメラの特徴である美しいモノクロ写真を撮影できるという。