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 中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の日本法人であるファーウェイ・ジャパンは2021年7月13日に新製品発表会を開催。同社独自の「Harmony OS」を搭載したタブレットなど様々な周辺機器を発表したが、そこにスマートフォンの姿はなかった。米国による制裁の影響で従来の主力だったスマートフォンの提供が難しくなっている中、どのような製品で日本市場での生き残りを図るのだろうか。

新製品にスマートフォンの姿はなし

 ファーウェイ・テクノロジーズといえば、かつては世界のスマートフォン出荷台数シェアで米Apple(アップル)を上回り、一時は韓国Samsung Electronics(サムスン電子)を抜いてトップの座を獲得するなど、スマートフォン市場で大きな存在感を示してきた。しかしながら2019年に米国から制裁を受けて以降、OSやチップセットの調達が大幅に制限され、スマートフォンを満足に開発できない状況に追い込まれるに至っている。

 そこで2020年には同社の低価格スマートフォンブランド「Honor」の事業を他の中国企業に売却するなどして立て直しを図っている。だが米国の方針はこの記事の執筆時点に至るまで変わっておらず、スマートフォンの事業で大幅な制約を受け続けていることに変わりはない。

 その影響は、かつて積極的にスマートフォンを投入していた日本でも色濃く出ている。同社は2020年6月に「HUAWEI P40 Pro 5G」などを発売して以降、日本市場向けにスマートフォン新機種を投入していない。中国ではそれ以降も「HUAWEI Mate 40 Pro」などの新機種を投入しているのだが、チップセット数の制約などもあってか日本向けには投入していない。

 そうした状況下にありながらも、同社は日本でコンシューマー向けデバイスの事業を継続している。実際2021年7月13日、ファーウェイ・ジャパンは新製品発表会を実施し、多くの新製品を発表している。

 とはいえその内容を見ると、新たに日本国内で販売されるのは「HUAWEI MateBook X」などのノートパソコンや、タブレットの「HUAWEI MatePad 11」など。スマートフォン新製品の姿はなく、依然としてスマートフォンの販売は厳しい状況だとうかがえる。

2021年7月13日にファーウェイ・ジャパンが発表した国内向けの新製品は「HUAWEI MateBook X」などノートパソコンやタブレットが中心で、スマートフォンの姿はなかった。写真は同日に実施されたファーウェイ・ジャパン新製品タッチ&トライイベントより(筆者撮影)
2021年7月13日にファーウェイ・ジャパンが発表した国内向けの新製品は「HUAWEI MateBook X」などノートパソコンやタブレットが中心で、スマートフォンの姿はなかった。写真は同日に実施されたファーウェイ・ジャパン新製品タッチ&トライイベントより(筆者撮影)
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