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 例年通りであれば米Apple(アップル)の新iPhone発表が間近に迫っていることになる。それを迎え撃つ形で、競合他社は早くもスマートフォン新機種を次々と発表している。韓国Samsung Electronics(サムスン電子)と米Google(グーグル)が打ち出した新フラッグシップモデルから、各社の新iPhone対抗策を確認してみよう。

ペン操作に対応した折り畳み型「Galaxy Z Fold3 5G」

 コロナ禍が続く2021年だが、各社がコロナ禍に対応できる態勢が整ってきたこともあって、各社の新スマートフォンの発表は徐々に例年通りのスケジュールへと戻りつつあるようだ。そこでこの時期、注目されるのはアップルの新iPhone発表であろう。

 アップルは2020年、コロナ禍の影響で新機種「iPhone 12」シリーズの発表を10月に先送りしているが、2021年は例年通り9月の発表になるという見方が多い。そうしたことからこの9月は、新iPhoneがいつ、どのような内容で発表されるのかが高い関心を呼ぶこととなるだろう。

 だがそのアップルに先んじて、競合他社は新製品を相次いで発表している。それら各社の新製品の内容から、各社がアップルにどのような形で対抗しようとしているのかが見えてきた。

 まずはスマートフォンの世界出荷台数シェアをアップルと争っている韓国のサムスン電子。同社は2021年8月11日にグローバルの新製品発表イベント「Galaxy Unpacked 2021」を開いた。その中でいくつかの新製品を発表したのだが、高い関心を呼んだのは2つのスマートフォン新機種で、いずれもディスプレーを直接折り畳めるタイプであることだ。

 特に関心を呼んだのは、開くと7.6インチのディスプレーが利用できる縦折り型スマートフォンの新機種「Galaxy Z Fold3 5G」である。同社の縦折り型スマートフォン「Galaxy Z Fold」シリーズはこれで3世代目となり、IPX8の防水性能を新たに備えるなど、最大の課題となっていた耐久性を高めたのがポイントだが、より注目を集めたのがペン操作に対応したことだ。

 タブレット並みの大画面で利用できるGalaxy Z Foldシリーズは、同社が得意とするペン操作に対するニーズが非常に大きかったのだが、折り畳み型という構造上の問題や、それに伴うディスプレー強度の問題からこれまで対応できずにいた。しかしながらGalaxy Z Fold3 5Gではフィルム素材の変更などでディスプレーの強度を高めるなどしてそれらの課題をクリアし、ペン操作を実現するに至った。

サムスン電子のスマートフォン新機種の1つ「Galaxy Z Fold3 5G」。防水性能を備えるなど強度面の強化に加え、新たにペン操作に対応したのが大きなポイントとなる
サムスン電子のスマートフォン新機種の1つ「Galaxy Z Fold3 5G」。防水性能を備えるなど強度面の強化に加え、新たにペン操作に対応したのが大きなポイントとなる
(出所:サムスン電子)
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