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 台湾の華碩電脳(エイスーステック・コンピューター、ASUS)が個性的なスマートフォン新機種を相次いで発表している。パソコンでは大手ながらもスマートフォンでは非常に厳しい状況にある同社だが、どのような取り組みで市場での生き残りを模索しているのだろうか。

「ROG Phone 6」でゲーミングに注力

 かつては日本のMVNO向けなどを主体としたオープン市場、従来でいうところのSIMフリー市場で大きな存在感を示してきたASUS。中国新興メーカーの価格攻勢によって現在は国内外ともにスマートフォン市場では厳しい戦いを強いられている。

 そのASUSが日本でここ最近、相次いでスマートフォン新機種を投入している。その1つとなるのが2022年10月7日に発売された「ROG Phone 6」シリーズ。「ROG」はASUSのゲーミングデバイスのブランドで、「ROG Phone」はそのブランドを冠したゲーミングスマートフォンのシリーズである。

ASUSの新機種の1つ「ROG Phone 6」。ゲームプレーに特化したゲーミングスマートフォンで、非常に高い性能を備えるほか、背面が光るなどゲーミングを意識した機能もいくつか備わっている(筆者撮影)
ASUSの新機種の1つ「ROG Phone 6」。ゲームプレーに特化したゲーミングスマートフォンで、非常に高い性能を備えるほか、背面が光るなどゲーミングを意識した機能もいくつか備わっている(筆者撮影)
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 その最新モデルに当たるROG Phone 6シリーズの特徴はやはり、ゲームプレーを快適にする高い性能だ。米Qualcomm(クアルコム)製のハイエンド向けチップセット「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載しているのに加え、スタンダードモデルの「ROG Phone 6」はRAMが12G〜16GB(モデルによって異なる)、上位モデルの「ROG Phone 6 Pro」に至っては18GBと、メモリー容量を必要とするゲームも快適に動かせる高い性能を備えていることが分かるだろう。

 それに加えて側面の超音波センサーなどを用いてゲームを操作できる「AirTrigger 6」を備えていたり、本体を横にした状態で下部にUSB Type-C端子が来るように配置して充電しながらゲームプレーしやすい工夫を施していたりするなど、ゲームプレーに徹底的にこだわった機能・性能を備えている。

 実はROG Phone 6シリーズは日本での正式な製品発表の前にも、2022年9月15日から開催された「東京ゲームショウ2022」でも展示を実施し、注目を集めていた。ASUSは主力のパソコン関連でもROGブランドを軸にゲーミングに力を注いでいるだけに、ROG Phone 6シリーズの販売にも力を入れている様子を見て取ることができよう。

ROG Phone 6シリーズは国内発売の正式発表前から、「東京ゲームショウ2022」のASUS・ROGブースでも展示があり注目を集めていた。写真は2022年9月15日、同イベントにて筆者撮影
ROG Phone 6シリーズは国内発売の正式発表前から、「東京ゲームショウ2022」のASUS・ROGブースでも展示があり注目を集めていた。写真は2022年9月15日、同イベントにて筆者撮影
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