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 2019年4月、選りすぐりのスポーツテックを提供する100社以上のスタートアップが世界中から東京に集結した。電通とシリコンバレーのベンチャーキャピタルのスクラムベンチャーズが共催する、スポーツテック関連のスタートアップ支援プログラム「SPORTS TECH TOKYO(STT)」のキックオフイベントに参加するためだ。連載第3回はテクノロジーによってスポーツのコンテンツ価値を高める各種のサービスを紹介する。なお、STTでは全参加企業159社から12社をファイナリストとして選出し、2019年8月に米サンフランシスコで開催するデモ・デイで、これらの企業が発表する予定だ。

 「驚異の40%超」。2018年7月3日に行われた、サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会決勝トーナメントの日本対ベルギー戦は、午前3時キックオフという深夜にも関わらず、高視聴率を記録し、改めてスポーツのコンテンツ力の強さを見せつけた。

 しかし、テレビでのスポーツ中継が安泰かと言えばそうではない。DAZN(ダゾーン)に象徴されるインターネットでのライブ配信の普及や、スマートフォン(スマホ)での動画視聴の一般化は、スポーツの観戦体験にテレビに縛られない“自由”をもたらしている。

 その自由度は、最新のテクノロジーの導入によってさらに広がり、新たなビジネスも生まれている。そして、コンテンツホルダーであるスポーツリーグやチームも、自らのコンテンツの魅了を高めようと、積極的にテクノロジーの導入を進めている。例えば、スペインのプロサッカーリーグ「ラ・リーガ(LaLiga)」はその一つ。ラ・リーガ グローバルネットワーク 日本駐在員のOctavi Anoro氏は「我々のライバルはディズニー」(同氏)と言い切る。つまり、スポーツのみならず音楽や映画などさまざまなコンテンツがネットで配信される昨今、ライバルは競合のリーグや他のスポーツだけでなく、ディズニーのようなエンタメもその一つということだ。

 今回の「SPORTS TECH TOKYO(STT)」には、スポーツの映像コンテンツとしての価値を高めるための技術やサービスを手掛けるスタートアップが多数参加した。いくつか紹介しよう。

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