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 加えてもりんでは、ベッドの下部の裏側、寝ている被介護者の胸部の下に相当する位置に「バイタルセンサー」を設置すれば、被介護者のバイタルデータ(心拍数や呼吸数など)を計測できる。原理は、やはりマイクロ波だ。送受信時の周波数の違いから心拍数や呼吸数を推計する。

ベッドの裏に設置した「バイタルセンサー」
ベッドの裏に設置した「バイタルセンサー」
(出所:ドーンコーラス)
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 ただし、もりんで計測できるバイタルデータは、手首などに装着するバイタルセンサーなどに比べると精度は劣る。「医療機器ではないので、目安のデータとして計測している。もりんの主目的は、離床の検知と生存確認」とドーンコーラスの橋本健一代表は説明する。

 もりんは2017年1月から、バイタルセンサーのオプションは2017年8月から販売を開始した。累計で数十施設に導入済みという。価格はレンタルプランで月額親機が6800円(税別)から、子機とバイタルセンサーのセットが1セット月額9800円(税別)から。

ハイテクベッドでバイタルデータを計測

 医療用ベッド大手のパラマウントベッドも、認知症の人などを見守る機能を自社のベッド製品に組み込んでいる。パラマウントベッドは2つの方式で見守り機能を実装している。

 1つ目の方式は、ベッド自体に荷重センサーを搭載するもの。「離床CATCH」という名称で製品化している。荷重センサーのデータを解析することで、被介護者が寝ている状態なのか、ベッド上で座っているのか、離床しているのかが分かるようにした。2008年からこの機能を実装したベッドを販売し始め、検知アルゴリズムの改良を進めている。

 もう1つの方式はベッドのマットレスの下にマット状のセンサーを設置する「眠りSCAN」。センサーで振動を検知し、被介護者の状態(寝ている、起きて座っている、離床しているなど)を把握できる。しかも振動から呼吸数や心拍数なども計測し記録できる。2009年からベッドのオプション機能として販売し始めた。

「眠りSCAN」を設置したベッド
「眠りSCAN」を設置したベッド
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眠りSCANの管理画面
眠りSCANの管理画面
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