
(出所:123RF)
コンピューターの高速ストレージとして身近な存在となった「SSD(Solid State Drive)」。その低価格・大容量化の背景には、半導体素子や制御チップの技術改善がある。目の前にある激安SSDは、単なる粗悪品か、それとも正当な技術進化の成果なのか。エンジニアの製品選択で欠かせない、2019年の技術常識を解説する。
コンピューターの高速ストレージとして身近な存在となった「SSD(Solid State Drive)」。その低価格・大容量化の背景には、半導体素子や制御チップの技術改善がある。目の前にある激安SSDは、単なる粗悪品か、それとも正当な技術進化の成果なのか。エンジニアの製品選択で欠かせない、2019年の技術常識を解説する。
SSDの常識を語る上で、もう1つの主要ストレージであるHDDの知識は欠かせない。SSDの容量増や高速化の技術を知る際に「HDDは?」という疑問が頭をよぎる方もいるだろう。ここではSSDの文脈から見たHDDの現状を解説する。
最大で3.5Gバイト/秒に達したSSDのデータ転送速度。2019年後半から2020年にかけて、最上位製品の速度は倍増する。SSDのボトルネックであるインターフェースが変わるからだ。
SSDの主要性能であるデータ転送速度と寿命を見極めるには、SSDの内部構造に対する理解が欠かせない。コントローラーとNANDメモリーの構成を読み込むと、製品の仕様が示す数字の意味が見えてくる。
「SSDはコントローラーで選ぶ」。一時期は製品選びの鉄則だったこの常識は、もう過去のものになった。2019年、SSDのNANDフラッシュメモリーの技術進化は、メモリーとそれを制御するコントローラーの一体化によって支えられているからだ。
1Tバイトで1万数千円。高速で衝撃に強いSSDの価格下落が止まらない。その背景には、半導体市場の需給バランスの乱れと、SSDの記憶素子である不揮発性メモリー「NANDフラッシュ」の技術進化がある。