全3195文字
PR

4Gバイト/秒の壁を突破

 PCI Express Gen4でSSDを利用できるようになると、帯域はあっさり倍になる計算だ。というのも、PCI Express Gen3 x4構成の製品で最大4Gバイト/秒、実効3.5Gバイト/秒ほどのデータ転送速度を実現しているが、これはインターフェースが律速となっている。PCI Express Gen4だと、最大8Gバイト/秒、実効7Gバイト/秒ほどの帯域が期待できる。

 既に開発に着手しているベンダーもある。台湾ファイソン(PHISON)は、2019年1月の家電展示会「CES 2019」でPCI Express Gen4対応のSSDコントローラー「PS5016-E16」を披露した。

2019年1月の家電展示会「CES 2019」で台湾ファイソン(PHISON)が展示したPCI Express Gen4対応SSDコントローラー「PS5016-E16」
2019年1月の家電展示会「CES 2019」で台湾ファイソン(PHISON)が展示したPCI Express Gen4対応SSDコントローラー「PS5016-E16」
PHISONのCESにおける発表資料(https://www.phison.com/ja/company/newsroom/press-releases/general/972-consumer-electronics-show-2019_jp)。(出所:台湾ファイソン)
[画像のクリックで拡大表示]

 仕様上の最大値は読み出し5Gバイト/秒、書き込み4.4Gバイト/秒と、PCI Express Gen3世代の2倍にまでは達していない。恐らくコントローラー内部の処理がまだ間に合っていないのだろう。それでもCESにおける動作デモで4.0G~4.2Gバイト/秒を実演し、カタログスペックには達していないとはいえ従来の4Gバイト/秒の壁を破った製品となった。

 動作デモの様子から察するに、プラットフォーム側は純然たるPCI Express Gen4ではない。PCI Express Gen3 x8をPCI Expressスイッチで変換してPCI Express Gen4 x4動作させているもようだ。実際のPCI Express Gen4環境でまだ性能が上がる余地はあるだろう。

 問題はSSDのコントローラーの消費電力と発熱。既存のFinFETトランジスタの16/14/12nmプロセスではかなり厳しい。放熱には大型のヒートシンクが必要になりそうだ。消費電力を減らせる7nmプロセスに移行してからが本番といえる。本格的に世代交代が始まるのは2020年以降になるだろう。