PR
全3202文字

グローバルとプライベート 2種類のIPアドレスがある

 IPアドレスは、用途に応じて「グローバルアドレス」と「プライベートアドレス」の2種類に分けられる。

 グローバルアドレスとは、インターネットに直接つながったホストに割り振られるIPアドレスである。現実の世界で例えれば、各建物の住所に相当する。

IPアドレスのグローバルとプライベートのイメージ
IPアドレスのグローバルとプライベートのイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 住所なのだから、グローバルアドレスはネットワーク全体でも重複することはない。重複しないアドレスを、インターネットサービスプロバイダーなどがユーザーに対して割り振るのが一般的である。ユーザーは自由にIPアドレスを選べない。

 一方のプライベートアドレスは、インターネット上で使えないIPアドレスである。オフィスや家庭といった限られたスペースに構築したLANなどで利用する。

 現実の世界で言えば、各建物にある部屋番号のようなものだ。一つの建物では重複しないが、別の建物で同じ部屋番号を使っていることはあり得る。

 では、プライベートアドレスはどのように割り当てられるのか。「0.0.0.0」から「255.255.255.255」の範囲で自由に使えるのかというと、そうではない。

 プライベートアドレスは、下に示した範囲内しか使えない。

プライベートアドレスを使える範囲が決まっている
プライベートアドレスを使える範囲が決まっている
[画像のクリックで拡大表示]

 これは、世界共通のルールになっている。この範囲外のIPアドレスは、グローバルアドレスや特殊な用途に限定して使われ、プライベートアドレスはこれらと重複しないようになっている。

 解説記事やネットワーク機器のマニュアルなどに「192.168.」から始まるIPアドレスがよく使われているのは、プライベートアドレスを使って説明しているためだ。

一つのネットワークを表すネットワーク部

 IPアドレスは、2進表記したときの上位からある“けた”までの「ネットワーク部」と、それより下位の部分の「ホスト部」の二つに分けられる。

 ネットワーク部は、IPネットワークの世界における一つのネットワークを表す数値である。それより下位のビットを変化させたIPアドレスすべてが同じネットワークに入ることを示している。一つのネットワークとは、物理的にルーターなどのネットワーク機器で区切られた範囲を指す。

 複数のIPアドレスが同じネットワークに属するかどうかは、このネットワーク部が一致するかしないかで判断できる。なお、ネットワーク部をそのまま残し、ホスト部をすべて0にしたアドレスを、ネットワークを表すアドレスという意味で「ネットワークアドレス」と呼ぶ。

 一方のホスト部は、ネットワーク部が指し示すネットワーク内で、そのホストを識別するための情報である。