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2進表記にしてからネットワーク部を求める

 では、実際にIPアドレスからネットワーク部とホスト部を求める方法を、問題を使って説明しよう。

サブネットマスクでネットワークがわかる
サブネットマスクでネットワークがわかる
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 上図の問題(1)は、「サブネットマスク」を使ってネットワークアドレスを求める問題である。サブネットマスクとは、ネットワーク部とホスト部の境を示すアドレスだ。

 ネットワーク機器の設定画面や前述したパソコンでIPアドレスを調べるときにIPアドレスと一緒に表示されるので見たことがあるだろう。IPアドレスと同じようにドット付きの10進表記にするのが一般的である。

 (1)の解法では、まずIPアドレスとサブネットマスクを2進表記にする。2進表記のサブネットマスクは、上位から1が続き、いったん0に変わるとその後はすべて0が続くことがわかる。この例に限らず、サブネットマスクは必ずこのようなアドレスになっている。この0と1の境目が、ネットワーク部とホスト部の境目を示す。

 2進表記したIPアドレスとサブネットマスクを比較し、1が続いた部分のIPアドレスをそのままにして、残りを0にすれば2進表記のネットワークアドレスが求められる。あとはドット付きの10進表記に変換すればよい。

 図の問題(2)では、サブネットマスクの代わりに「CIDR表記」を使った例を取り上げている。CIDR表記は、IPアドレスの上位から何けたまでがネットワーク部かを示す表記方法だ。例では「/24」となっているので、IPアドレスを2進表記したときに上位から24けたまでがネットワーク部となる。

 つまり、「/24」をサブネットマスクで表現すれば、2進表記では「11111111111111111111111100000000」、ドット付きの10進表記では「255.255.255.0」になる。逆に例題(1)のサブネットマスク「255.255.240.0」は、CIDR表記では「/20」となる。

 なお、求めたネットワークアドレスだけでは、ネットワーク部とホスト部の区切りがわからなくなる。そのため、図のワンポイントで示したように、ネットワークアドレスでネットワークを表現する場合は、CIDR表記にするのが一般的である。

POINT
  • IPアドレスには、グローバルとプライベートの2種類があり、グローバルはインターネットに直接つながった機器に割り振られる。一般に、LAN内ではプライベートを使う。
  • IPアドレスは,サブネットマスクやCIDR表記によって,ネットワークを示すネットワーク部とホストを識別するホスト部に分かれる。これを求めるには、10進から2進に、またその逆の計算ができないといけない。