全2890文字
PR

割り当てたIPアドレスにはリース期間がある

 DHCPでは、サーバーが割り当てたIPアドレスを利用できる期間を設けている。これをリース期間と呼び、これによって使われていないIPアドレスを減らし、アドレス資源をより有効に使えるようになっている。

 IPアドレスはいったん割り当ててしまうと、DHCPサーバー側から使用中か否かをすぐに判断できない。そのため、DHCPではリース期間を設定し、期限を迎えたIPアドレスは自動的に別のクライアントへ割り当てられるようになっている。

 ただし、期限ごとにIPアドレスが変わると不都合なことが多い。例えばルーター機能が使うルーティングテーブルにはホストのIPアドレスを登録するため、変更があればその都度書き換えなければならない。

 そのため、DHCPは同じアドレスをなるべく長く使うための仕組みを備えている。その一つが更新作業だ。

 更新の手続き方法を下の図に示す。

IPアドレスは更新が必要
IPアドレスは更新が必要
[画像のクリックで拡大表示]

 新しくIPアドレスを割り当てるときと違い、DHCPサーバーに対してDHCPクライアントは最初からDHCPリクエストを送る。このとき、メッセージには使い続けたい自身のIPアドレスと、そのIPアドレスを割り当てたサーバーのIPアドレスを書き込んでおく。

 そして、DHCPリクエストを受け取ったサーバーがDHCPアックを返すと、クライアントはその時間からリース期間いっぱいまでIPアドレスの使用期限を延長できる。

 一度システムを終了し、再度起動したときに、これまでと同じIPアドレスを利用したい場合は、更新と同じ手順によって同じIPアドレスを割り当ててもらえることがある。

 ただし、既に別のクライアントにそのアドレスを割り当てている場合は、サーバーは拒否を表すDHCPナックを返す。

 また、コンピューターがIPアドレスを手放す際は、DHCPリリースを使ってIPアドレスを返却できる。

POINT
  • IPアドレスの割り当て方法は、2種類ある。管理者に問い合わせる「静的」とサーバーを利用する「動的」である。
  • DHCPは、IPアドレス以外のネットワーク情報も割り当てられる。また、IPアドレスには使用期限があり、更新することで期限を延ばすことができる。