全4907文字
PR

「言われていない仕事に踏み出す」トレーニング法

Biki そう。ただ、数年でも言われた仕事だけをする生活を送っていると、宇宙飛行士が久しぶりに地球に戻ってきたときに足腰が立たないのと同じで、「言われたこと以上の仕事をどうやってすればいいのか」を思いつけなくなってしまっているかもしれない。

井野辺 そうだとしたらどうすれば。

Biki リハビリが必要だよね。抽象的に「もっと踏み出した仕事をしなければ」と思っても、気合いを入れるだけではなかなか体も動かない。なので、これまでの過去の自分の仕事を使ってイメージトレーニングをしてみるのをお勧めします。

井野辺 なんか面白そう!

Biki 昔やった「言われた仕事」を、その範囲を超えて何かやるとしたら「何ができたか」「何をやると良かったか」と考えてみる。そういう自分が直接関わったことを事例として1人ブレストをすると具体的に考える力の訓練になります。

井野辺 そうか。ボクもやってみよう。えーと、言われた仕事ね。えーと、えーと…。

Biki 井野辺くんにはそういう経験がないかもね。昔から「いらんことしやがって」って怒られていたし。

井野辺 (聞いていない)えーと、えーと…。

Biki そうして、5年病を脱出して、「こいつはこんなやつだ♡」という愛情を伴ったレッテルを獲得して、自分の世界を新たに切り開いていってね!

井野辺 えーと、えーと…。

Biki 井野辺くんはまだ考え中のようですが、念のためにちょっと補足しておくと、当然大企業にとって既存事業はとても大事です。そして、その事業をきっちりと支えていくための仕事は重要です。だから、平坦でもしっかりとした仕事をこなすことに誇りを持って当たる人が必要です(というかそういう人がいないと企業の存続は危うい…)。

 どちらの道に進むかは個人の自由です。とにかく自分で考えてやりたい道を選んでほしい。人生は自分のもの。人生まで「言われた通り」にする必要はありません。私や井野辺くんは、「壁を破って自分で新しい何かをする」ことに喜びを感じてしまうマイノリティー側です。このコラムを読んでくださったアナタもそのマイノリティー側になる可能性が十分ある方でしょう。そういう人が日本の大企業には極端に少ないので、もう少し増えてもいいな、と思うので…。では、また。

[♪エンディングの音楽♪]

瀬川秀樹のミニ解説

・入社して5年もたつと牙が抜かれて「言われた仕事をこなす毎日」になっていませんか?
・「それじゃいけない」とモヤモヤしていれば「種火」はある
・「言われていない仕事」を「言わずに」やっちゃおう
・「そんなやつだ」と愛情を伴ったレッテルを獲得しよう

※このコラムはフィクションであり、実在する会社・社員とは関係ありません