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Biki そう、それ。その薄い層が会社での役職や給料・ボーナスみたいなもの、ってこと。「俺の方が上」とか「アイツの方が上」とか。外から見れば、ほんの少ししか違わないものです。大学の同期で別の会社で働いている友人がいくらもらっているか知っている?

井野辺 知らないなあ…。

Biki そうでしょ。会社が違えば給与もボーナスも違う。特に業界が違えばその差はバームクーヘンの層とは違ってとても大きい。

井野辺 そうかもしれないな。

Biki ましてや世界に目を向けると、シリコンバレーのベンチャーに入社して上場を迎えた同年代の人間ともなると、桁も違う。逆に、新興国で社会課題に取り組む意義のある仕事をやっている人の収入は驚くほど低いこともある。

井野辺 でも、会社の同期との差は気になります。

会社での評価ではない自分のモノサシを

Biki だから「自分のモノサシ」が大事なのです。本当に大金持ちになりたいという「モノサシ」でもいい。そうであれば、今の会社で思いっきり出世しても、その「本当の大金持ち」になれるか、と考える。まあ、普通のサラリーマンであればそれは無理。または、「生活に困らなければお金はそれほど気にしない」ということであれば、「では、何を目指すのか」という別の「モノサシ」が必要となる。

井野辺 目指すものかあ…。社会的地位とかですか?

Biki 「地位」や「肩書」も外からの視点でポジティブに「すごいな」と思われるものだったらいいかもしれないけれど、単に「部長です」では悲しくない? それに、「目指す」といっても到達すべきゴールである必要はないし、むしろゴールではない方がいいと思う。

井野辺 ゴールではない「目指すもの」ってどういうことですか?

Biki 「方向」と「日々の活動や態度」のこと。いつまでたっても到達できないけれども、ずっと続くのが「方向」。例えば「つらい人たちを元気にしたい」という方向を持ち、そのために「日々の活動や態度」として、日々の製品開発に励んだり、毎日出会う人々と元気に接したりする、とか。

井野辺 なんとなく分かるけど、今日の本題の「会社での評価」は関係ないってことですか?

Biki まあね。いちいちの評価や出世は関係ない、と思うくらいでないと「自分のモノサシ」は持ち続けられない。たまたま現在の上司のお気に入りを演じて、目の前の評価と短期的な出世を勝ち得たとしても、長い目で見ると良い人生にはならないから。

井野辺 短期的な評価ばかりを気にしていると「評価の壁」にとらわれるということですね。

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