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こんなオフィスを作っていました

井野辺 Bikiさんはどういうオフィスにしていたのですか?

Biki 総務がうるさくてなかなか自由にできなかったけど、ある部署のときは思いっきり「揺らぎ」を作っていた。

井野辺 へー、どんな風に?

Biki オフィスの一角に畳スペースを作って、そこに丸いちゃぶ台を置いて「ちゃぶ台返し」ができるようにしたり…。

井野辺 揺らぎとかを超えているような…。

Biki 4人分の机で1つの島を作っていたけど、それをランダムに配置して、並行や垂直な線がないようにしたり…。

井野辺 それはまだ理解できます。

Biki まだあまり普及していなかった「セグウェイ」をオフィスの中で走らせたり…。

井野辺 揺らぎというより「遊び」ですね。

Biki そう! 遊びこそが「揺らぎ」の源泉だ!

井野辺 なんか顔が岡本太郎みたいになっていますよ。

Biki 「遊び」という言葉には「隙間」や「余裕」の意味もあるしね! イノベーションは、子供のように好奇心を持った、「遊び」ができる人しか生めないと思う。

井野辺 周りのいわゆる「まとも」な人からはどう言われていたのですか?

Biki 役員の1人からは「いいね、遊んでいて」と思いっきり嫌味を言われたりもしていたなあ。「はい! 真剣に遊んでいます!」と言い返していたけどね。

井野辺 反論になっていない。

Biki まあね。そういう人ときっちり議論しても仕方ないから。

井野辺 あ、「きっちり」って言った!

Biki 時間だけは「きっちり」守るよ。時間が来たので今日はこのへんで。

井野辺 何かずるーい!

[♪エンディングの音楽♪]

瀬川秀樹のミニ解説

・「きっちり」が口癖になっている人は、何がどうなっていれば「きっちり」なのか分かっていない
・こなせばよいだけの決まりきった仕事であれば「きっちり」と言ってもいいが、試行錯誤が必要な新規事業開発では言ってはいけない
・クリエイティブな雰囲気は「揺らぎ」から生まれる。揺らぎを意識して作るために、遊び心を大事にしよう

*このコラムはフィクションであり、実在する会社・社員とは関係ありません