都市にまつわる諸機能や諸事象が、デジタルで記述される時代になっている。建築、ものづくり、ITそれぞれの分野が、そのプラットフォームづくりのために協働し、現在いわれる「スマートシティー」の次世代版として、魅力的な都市を構想する必要がある。その展望を開くために、建築家、豊田啓介氏と共に、各界の実践者や識者を訪ねる。
「次世代スマートシティー」が開く未来
目次
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IoTなどスマートシティー分野、地方都市からのビジネス変革チャンスはある
迷わず「スマートシティー」を語るための15の見解~越塚登氏・豊田啓介氏 対談・第5回(最終回)
本対談では建築家の豊田啓介氏がホストとなり、東京大学大学院情報学環教授の越塚登氏に話を聞いてきた。最終回は、他国の追従ではないスマートシティー関連技術のビジネスを日本企業が構築できるかがテーマとなった。
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現実的に使える都市サービスを生むには? 越塚氏と豊田氏の議論は佳境に
迷わず「スマートシティー」を語るための15の見解~越塚登氏・豊田啓介氏 対談・第4回
スマートシティーやスーパーシティーを開発する中で、現実の世界と仮想の世界の関係をどう考えるのか。関連する技術の標準化が難しいとすれば、どのような観点で結び付けるのか。データ連携やIoT分野の第一人者である東京大学大学院情報学環教授の越塚登氏に、建築家の豊田啓介氏が業界の直面する課題をぶつけた。
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スマートシティー関連の技術は収れんしない、完全さを求めずAIに分担してもらう
迷わず「スマートシティー」を語るための15の見解~越塚登氏・豊田啓介氏 対談・第3回
「都市OS」をはじめもろもろの技術の確立が難しいスマートシティーやスーパーシティーの分野で、どのような展望を持ってプロジェクトを進める必要があるのか。データ連携やIoT分野の第一人者である東京大学大学院情報学環教授の越塚登氏に、建築家の豊田啓介氏がリアルな実態を聞き出す。
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スマートシティーの都市OS、本来は「都市エージェント」と呼ぶのがふさわしい
迷わず「スマートシティー」を語るための15の見解~越塚登氏・豊田啓介氏 対談・第2回
データ連携や都市OSに関する基礎的な理解を共有できていないまま、スマートシティーやスーパーシティーといった名目のプロジェクトが進んでいるのではないか。そもそも基幹プラットフォームとされる「都市OS」とは何を指すのか? 同分野の第一人者である東京大学大学院情報学環教授の越塚登氏に、建築家の豊田啓介氏…
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スマートシティーに「データ連携」の覇者は存在しない、越塚登氏に豊田啓介氏が迫る
迷わず「スマートシティー」を語るための15の見解~越塚登氏・豊田啓介氏 対談・第1回
都市開発や地域開発の分野で、スマートシティーやスーパーシティーといった名目によるデジタル技術の適用が急拡大している。それでは今、プロジェクトに携わる企業や自治体は、「データ連携」や「都市OS」に関する基礎的な理解を共有できているのか? 同分野の第一人者である東京大学大学院情報学環教授の越塚登氏に、…
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都市をスマート化するビジネス、有望ターゲットはここだ
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第4回 饗庭伸氏(東京都立大学都市環境学部教授)[下編]
「シティー」という言葉に目を奪われて、生活空間のスマート化のために必要な視点に欠落が生じていないか。テクノロジーを用い、むしろ局所的な開発から始める可能性も開けてきたのではないか。都市関連のビジネスに関して意見を聞かれる立場でもある2人、都市計画家の饗庭伸氏と建築家の豊田啓介氏による議論の最終回を…
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100年続いた都市計画の方法論、デジタル社会で通用するか?
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第4回 饗庭伸氏(東京都立大学都市環境学部教授)[中編]
物質に閉じ込めらずに済むデジタル社会を前提にすると、これまで約100年続いてきた都市計画の方法論や都市像の持ち方は、抜本的に変わるのではないか。コロナ禍で見直しが迫られる中、我々が学んできた都市の在り方の何が通用し、何が通用しなくなっているのか。都市計画家の饗庭伸氏と建築家の豊田啓介氏の議論の中編…
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コロナ禍とデジタルシフトは「都市のコンパクト化」を揺るがすか?
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第4回 饗庭伸氏(東京都立大学都市環境学部教授)[上編]
30~40年をかけて適正な状態に誘導する都市計画の方法と、デジタル技術で変革を図ろうとする方法には、スピード感にギャップがある。コロナ禍のような事態も、都市の姿に見直しを迫る。都市計画の領域は「スマート化」にどう対応していくのか。都市計画家の饗庭伸氏と建築家の豊田啓介氏の議論を3回に分けて掲載する…
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カギは製造業と新産業の接続、トヨタなどの進出で都市づくりは根底から変わる
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第3回 吉村有司氏(東京大学先端科学技術研究センター特任准教授)[下編]
建築・都市の領域とコンピューターサイエンスの領域を架橋する立場の吉村有司氏と、建築家の豊田啓介氏による議論の最終回。リアルとデジタル双方の多様な技術領域を接続し、人とモノが「対等」に働き掛け合うを基盤をつくる。その足がかりはできつつある。
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今すぐ人材開発が不可欠、「AI×ビッグデータ×建築・都市」の世界的拠点つくる
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第3回 吉村有司氏(東京大学先端科学技術研究センター特任准教授)[中編]
データを活用する都市開発に関し、欧米の先進的な動きはどう進んできたのか。建築・都市の領域とコンピューターサイエンスの領域を架橋する立場の吉村有司氏と、建築家の豊田啓介氏による議論の2回目。日本国内の取り組みに決定的に欠落しているポイントを2人が指摘する。
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疫病対策は「データサイエンスによる都市改造」の源流、今世紀はITで
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第3回 吉村有司氏(東京大学先端科学技術研究センター特任准教授)[上編]
欧米では、都市は「科学」を基盤に形づくられてきた。2000年代からの海外経験でその重要性を強く認識し、建築・都市の領域とコンピューターサイエンスの領域を架橋する立場を選んだのが吉村有司氏だ。国内の「スマートシティー」プロジェクトが見失っている視野をいかに取り戻すか。建築家の豊田啓介氏との議論を3回…
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個人の全ライフログを食べて育つ私そのもののAI、未来都市では人に寄り添う「分身」に
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第2回 三宅陽一郎氏(ゲームAI開発者)[下編]
生き物に近い複雑さを持つ「都市」へのAIの適用には、どんな可能性と課題があるのか。ゲームAI開発の第一人者である三宅陽一郎氏は大規模化した開発現場からの実感として、都市の未来像を語る。建築家の豊田啓介氏と共に、次世代型スマートシティーの在り方を探る「ゲームAI」の最終回。
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「東京都をプレステ9で操る」、ゲームを都市のプラットフォームに
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第2回 三宅陽一郎氏(ゲームAI開発者)[中編]
都市開発とゲームの融合は理想的なスマートシティーを実現するための打開策と、建築家の豊田啓介氏は主張する。エンターテインメント産業で培われた知見は、スマートシティーの開発で見失われがちな「豊かさ」に対する問い掛けを含むと見ている。ゲームAI開発の第一人者、三宅陽一郎氏を相手に豊田氏が斬り込む。
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ゲームAI開発者・三宅陽一郎氏と近未来のスマート都市像を議論
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第2回 三宅陽一郎氏(ゲームAI開発者)[上編]
人工知能(AI)によって制御される近未来の都市とは、どのようなものか。そこに応用できる知見と技術を最も蓄積できているのは、「日本が誇るゲームの世界だ」と建築家の豊田啓介氏は唱えてきた。各界の実践者や識者を訪ね、次世代版のスマートシティー像を探るシリーズ企画の第2回では、ゲームAI開発の第一人者であ…
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「知能も身体能力も」人間をしのぐAIエージェントが都市変革の旗手に⁈
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第1回 西田豊明氏(人工知能研究者)[下編]
都市に備わる物理空間の側面と情報空間の側面を重ね合わせるとき、それらが人にもAIにも認識しやすい必要がある。そして、お互いの理解を深める鍵の1つは、物理的な「体」や、これを媒介にする「感覚」までAIが身に付けるのか否か。次なるAIのブレイクスルーのためにも避けて通れない道、と西田教授はみている。
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AIが現実世界を認識するには都市版「コモングラウンド」が必須
豊田啓介氏(建築家)対談企画──第1回:西田豊明氏(人工知能研究者)[中編]
都市活動のスマート化を図るためには、AIと人の協働が欠かせない。その際いわゆる「デジタルツイン」を発展させる格好で、AIの側からも認識できる3Dデジタル世界、あるいは物質的感覚なども反映させた、より高次の鏡像的な世界を用意するのが合理的なはずだ。人工知能の分野で提唱されている「コモングラウンド」の…
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AIと人が協働できる「3D世界」構築が日本版スマートシティーの活路
豊田啓介氏(建築家)対談企画 ──第1回 :西田豊明氏(人工知能研究者)[上編]
都市にまつわる諸機能や諸事象が、デジタルで記述される時代になっている。建築、ものづくり、ITそれぞれの分野が、そのプラットフォームづくりのために協働し、現在いわれるスマートシティーの次世代版として魅力的な都市を構想する必要がある。その新たな姿を模索しながら、2025年大阪・関西万博の会場計画に実装…
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