2019年6月18日午後10時22分ごろに山形県沖で発生した地震は、新潟県村上市で最大震度6強、山形県鶴岡市で同6弱を観測した。気象庁によると地震の規模を示すマグニチュード(M)は暫定値で6.7。震源は山形県酒田市南西50km付近の山形県沖で、震源の深さは14kmとなる。気象庁は、揺れの強かった地域では今後1週間は最大震度6強の地震に注意するよう求めている。
総務省消防庁の6月19日午前9時45分時点の報告では死者は確認されていない。津波注意報が山形県と新潟県上中下越、佐渡、石川県能登の沿岸部に発令されたが、同日未明に解除された。震度5弱以上を観測したのは以下の自治体となる。「震度6強」新潟県村上市。「震度6弱」山形県鶴岡市。「震度5弱」秋田県由利本荘市、山形県酒田市、同大蔵村、同三川町、新潟県長岡市、同柏崎市、同阿賀町。
重要施設の被害に関する情報について、消防庁は19日午前9時45分時点で「被害報告なし」と発表している。一方、様々な報道によると新潟県村上市内で民家の瓦が落下するなど50棟以上で被害が出ている。山形県鶴岡市ではJR鶴岡駅前の駐車場で乗用車のタイヤが半分ほど漬かる水たまりができた。この現象は液状化の可能性が高いとみられている。同市大泉小学校では、相撲場の柱が折れて屋根が崩落した。
6月19日は北陸・東北地方で降雨の予報が出ている。地震によって地盤が脆弱になっている危険性が高く、国土交通省などは揺れの大きかった新潟県村上市や山形県鶴岡市で土砂災害警戒情報の発表基準を通常の7割から8割に引き下げて運用する。