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 住宅を引き渡された後は、建て主が、情報の受け手から発信側に転じることがある。「プランや設計力」「アフターサービス」「施工力」「営業スタッフ」の4項目で注力すべき点を探った。

 建て主は口コミ情報を入手するだけでなく、入居後は情報を発信する側に転じることがある。その場合、どのような情報を発信するのか。日経 xTECH/日経ホームビルダーが実施した調査結果から分析した(調査概要は本記事末尾を参照)。

 そもそも、建築を依頼した住宅会社を他の人に紹介したいと思うのだろうか。「大いに紹介したい」と回答した人の比率は18.1%、「まあ紹介したい」は66.3%に上ることが分かった。両回答を合わせた、「紹介することに肯定的な建て主」は84.4%と8割を上回った〔図1〕。

〔図1〕建築を依頼した住宅会社を他の人に紹介したいと思うか
〔図1〕建築を依頼した住宅会社を他の人に紹介したいと思うか
建築を依頼した住宅会社を紹介したいと思うか否かを建て主に尋ねたところ、8割超が肯定的であると分かった。「全く紹介したくない」と回答した人の比率は僅か3.9%だ(資料:日経 xTECH)
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 建築依頼先の住宅会社を他人に紹介する際に、どのような内容を重視するか。依頼先として、工務店やハウスメーカー、設計事務所、不動産会社などを含めた全体を対象に、複数回答形式で尋ねたところ、最も多かったのは「プランや設計力」(56.0%)についてだった〔図2〕。

〔図2〕建築依頼先を他の人に紹介する際に重視するポイントは何か(複数回答)
〔図2〕建築依頼先を他の人に紹介する際に重視するポイントは何か(複数回答)
他の人に建築依頼先の住宅会社を紹介する場合、「プランや設計力」「アフターサービス」「施工力」「営業スタッフ」の4つが重要ポイントになると分かった(資料:日経 xTECH)
※「全体」は工務店やハウスメーカーの他、設計事務所や不動産会社に依頼した人を含む
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 建築依頼先別に比較すると、工務店の場合とハウスメーカーの場合で重視するポイントに若干のズレがあることも分かった。

 工務店に依頼した人の場合は、「プランや設計力」に次いで「施工力」を重視していた。他方、ハウスメーカーの場合は、「プランや設計力」を重視する比率がより高く、61.2%に上った。

 建て主にうまく情報発信してもらうためには、これらのポイントを押さえておくことが重要だ。次回以降では、建て主が重視する項目の上位4つについて、それぞれ分析する。

調査概要
■ 調査対象 およそ5年以内(2014年以降)に注文住宅を新築した人で、家づくりや居住後の住宅管理などの際に口コミ情報を活用、かつ、20歳以上の国内に住む人を対象にした ■ 調査方法 インターネット調査。インターネット調査会社のマクロミルに依頼 ■調査期間 2019年3月13日~15日 ■ 回答件数 有効回答数は、事前調査が2861、本調査が618 ■ 主な回答者属性 男性が55.3%、女性が44.7%。年齢は、20~24歳:2.4%、25~29歳:18.9%、30~34歳:24.3%、35~39歳:23.5%、40~44歳:12.0%、45~49歳:6.1%、50~54歳:3.7%、55~59歳:2.1%、60歳以上:7.0%。居住地域は、中部地方:29.6%、関東地方:29.0%、近畿地方:16.8%と続く。建築依頼先は、工務店が30.4%、ハウスメーカーが56.3%、設計事務所が4.9%、不動産会社が7.1%、その他が1.3%。世帯年収は、400万円以上600万円未満の比率が最も多く25.6%、600万円以上800万円未満が20.9%、800万円以上1000万円未満が11.3%、200万円以上400万円未満が9.1%と続く