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 「従来型のITサービスを手掛ける大手企業はクラウドサービスやDX(デジタルトランスフォーメーション)のコンサルティングを連呼してきた。コロナ禍が到来して以降、さらにうるさく言う。だが、彼らのWebサイトからクラウドやDXが買えるのか」

 クラウドビジネスに詳しいコンサルタントの中井雅也氏は問いかける。「答えはノー。これが従来型のITサービス各社の業績下降の理由」と続ける。従来型ITサービス企業はユーザーと商談する際、クラウドやDX案件でも対面になり話を進めにくい。一方、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)や米マイクロソフト、米グーグルといったパブリッククラウド大手のWebサイトから「当たり前のようにクラウドが買える」(中井氏)。

 本欄が四半期ごとにまとめているグローバルIT企業の業績調査において「(従来型)サービス」と「(パブリック)クラウド」の上位6社の売上高合計を比較すると、2020年1~3月期はサービスがクラウドより8900億円(1ドル105円換算)上回っていたが、7~9月期に差は1260億円に縮まり、10~12月期にクラウドがサービスを逆転する公算が大きい。伸び率を比較するとサービスの前年同期比は4~6月期が3.9%減、7~9月期が3.4%減。クラウドは28.7%増、29.0%増。AWS、Microsoft Azure、Google Cloudの3大クラウドに限ると36.8%増、36.9%増と高い伸び率を維持する。