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 2020年の国内サーバー市場の売上高は前年比4.1%減の4943億円となり4年ぶりにマイナス成長を記録した。実は2020年は富士通の「富岳」などスーパーコンピューター3件の“非日常的”な売り上げが520億円もあり、それらを除くと4423億円で14.2%減と2桁の減少になる。

図 国内サーバー市場動向(2021年以降は予測)
図 国内サーバー市場動向(2021年以降は予測)
2021年まで減少が続く(出所:IDC Japanデータを基に作成)
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会議とストリーミングが成長

 売上高を調べたIDC Japanは落ち込んだ理由を「クラウドシフトが加速し始めたところにコロナ禍が起き、クラウド利用をさらに後押しした」(エンタープライズ・インフラストラクチャ・グループの福冨里志グループマネージャー)と話す。

 クラウドの利用分野としては「在宅勤務や大学のオンライン授業を支えるミーティング系クラウド、ライフスタイルの変化に伴う映画やゲームなどストリーミング系クラウド」が伸びた。IT投資への余力が低下した企業や団体もクラウドは利用したという。