全1147文字
PR

 2020年までの10年間、全世界のパブリッククラウド・インフラへの支出額は年平均52%で急速に増えた。この間、企業データセンターへの支出は年平均2%増加だったため、2019年に支出額は逆転。2020年はコロナ禍の影響を受けてクラウドシフトが進み差は広がった。パブリッククラウド・インフラ支出額は前年比35%増の1300億ドル(109円換算で約14兆円)で、企業データセンター支出は6%減の890億ドル(約9兆7000億円)となった。

 上記の数字はクラウドに特化した調査会社、米シナジー・リサーチ・グループ(SRG)によるもの。同社の定義でパブリッククラウド・インフラとは、IaaSとPaaS、クラウドプロバイダーにホストされたプライベートクラウドへの支出額の合計。企業データセンターはサーバー、ストレージ、ネットワーク機器、セキュリティーおよびインフラ関連ソフトへの支出額の合計だ。

 パブリッククラウドの成長を示す数字として米ガートナーの予測もある。2021年のパブリッククラウド支出額を3050億ドル(約33兆2500億円)と見込む。ガートナーは2021年のデータセンターシステム、企業向けソフトウエア、ITサービスからなる世界IT支出額を1兆7078億ドル(約186兆円)と予測するためパブリッククラウドは17.9%にあたる。2016年は8.5%だったので5年間で2倍超になった計算だ。

 パブリッククラウドの成長を見ると米アマゾン・ウェブ・サービス、米マイクロソフト、米グーグルの大手3社の市場シェアが気になる。そこでプレスリリースでシェアを発表している4調査会社のデータをまとめた。大手3社の順番に変わりはないがシェアの数字にはばらつきがある。

表 Amazon、Microsoft、Googleのパブリッククラウド・シェア
調査会社ごとに異なる上位3社の占有率
表 Amazon、Microsoft、Googleのパブリッククラウド・シェア
[画像のクリックで拡大表示]