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 米IBMは2021年11月3日、売上高と従業員数で4分の1強を占めるマネージド・インフラストラクチャー・サービス(MIS)事業を別会社「キンドリル」に分割した。これに先立ち、10月初旬に開催した投資家向け説明会でIBMの経営陣はキンドリル分社後から始まる「IBMの新しい形」を明らかにした。

 MIS事業を分離した後の事業セグメントは「コンサルティング」「ソフトウエア」「インフラストラクチャー」「ファイナンシング」になる。IBMによると2020年度の売上高はそれぞれ160億ドル、230億ドル、140億ドル、10億ドル。これらの合計540億ドルを2020年度の総売上高730億ドルから差し引いた190億ドルがキンドリル(MIS事業)の売上高とみられる。IBMはMIS事業の2019年度の売上高を190億ドルとしていたので売上高は横ばいである。

図 IBMの新セグメントと「キンドリル」
図 IBMの新セグメントと「キンドリル」
IBM、企業分割で年商540億ドルに縮小(出所:2021年10月開催の投資家向け説明資料から作成)
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 IBMの新セグメントを現行と比べるとコンサルティングは「GBS(グローバル・ビジネス・サービス)」の、ソフトウエアは「コグニティブソリューションズ」の2020年度の売上実績と同額。ただしサブセグメント構成が変わる。

 インフラストラクチャーは現行の「システムズ」に、IaaS事業とハード保守、およびグローバルファイナンシングの一部、合計約70億ドルが加わる。IaaSと保守は「GTS(グローバル・テクノロジー・サービス)」からMIS事業がスピンオフした残りである。この結果、ハード、OS、保守サポート、新規インストール向け金融サービスなど、システム製品に関連する事業がインフラストラクチャーとしてまとまった。