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 「2022年度第1四半期(2021年11月~2022年1月期)の受注額は前年同期比136%増の5億ドル(約630億円)、受注残は14%増の65億ドル(約8240億円)」。米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)のアントニオ・ネリCEO(最高経営責任者)は2022年3月、決算報告の電話会議で「アズ・ア・サービス(AAS)」が好調だと強調した。

 AASは従量課金制で収入を得る事業の総称で、受注額は2021年度第1四半期が26%増、それ以降は41%増、46%増、114%増と推移してきた。このまま伸び続ければ2024年度末に受注残(合計契約額)は180億ドル(約2兆2800億円)程度になりそうだ。

 AASの主力商品は「HPE GreenLake Edge-to-Cloudプラットフォーム」である。GreenLakeの顧客数は2022年度第1四半期に100社増え、合計で1350社になった。ネリCEOは2019年からGreenLakeを成長エンジンとして位置付けてきた。

 GreenLakeのキャッチコピーは「(顧客が)必要な場所にクラウド体験を提供」だ。クラウド体験とは、サーバーやストレージ、ネットワーク、ハイパーバイザー、OSのオンプレミスなどでの一括提供、使った分だけ支払う従量制課金、リソースの容易な増減、運用管理からの解放(HPEが代行)などだ。

 GreenLakeの売上高をHPEは開示していないが、GreenLakeを含むAASの収入を年換算したARR(アニューアル・レベニュー・ランレート)を公開している。第1四半期のARRは前年同期を23%上回る7億9800万ドル(約1012億円)。HPEはGreenLakeを含むAASのARRを2021年度から2024年度にかけて年平均35~40%成長させる計画だ。この通りに運べば2024年度を終える2024年第4四半期にARRは約23億ドル(約2920億円)になる。