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 すでに巨大な存在になっているパブリック・クラウド・サービスの市場規模についてITリサーチ大手各社が予測を出している。

 パブリック・クラウド・サービスについて米フォレスター・リサーチは最新リポートで、20%以上の年間成長率を維持し、2026年には1兆ドル(約130兆円)市場に膨れあがると予測した。2022年の4460億ドル(約58兆円)の2倍を超える数字である。

 米ガートナーは2023年に前年比21%増の5920億ドル(約76兆9300億円)、という予測を出した。2021年の実績は4130億ドル(約53兆6400億円)とし、2022年は同19%増の4900億ドル(約63兆7400億円)を見込む。2023年の予測値を基に年率20%で成長していくと仮定すると2026年には1兆230億ドルになり、フォレスター・リサーチの予測とほぼ同じ市場規模になる。

 一方、米IDCは2021年の実績について29%増の4090億ドル(約53兆1200億円)と発表している。数字に多少の差はあるものの、2021年あるいは2022年にパブリック・クラウド・サービスの市場規模が4000億ドル超になったという見立ては3社で一致する。

最新技術が出れば出るほど成長

 パブリック・クラウド・サービス市場の隆盛について、外資系コンサルティング会社のベテランアナリストは「ハイパースケールのクラウドを提供できる上位数社の成長が続く。次々と生まれるテクノロジーのプラットフォームになれるからだ」と指摘する。