国が提唱する「インフラツーリズム」が全国に広がり始め、工事中や供用中のダム、トンネル、橋、砂防施設などを訪れる人が急増している。見た目の迫力や造形美、話題性、事業化の背景にある物語など、観光資源としてのインフラの価値は意外と高い。観光地になるインフラの現状を伝えるとともに、この夏にお勧めのツアーなどを紹介する。

国が提唱する「インフラツーリズム」が全国に広がり始め、工事中や供用中のダム、トンネル、橋、砂防施設などを訪れる人が急増している。見た目の迫力や造形美、話題性、事業化の背景にある物語など、観光資源としてのインフラの価値は意外と高い。観光地になるインフラの現状を伝えるとともに、この夏にお勧めのツアーなどを紹介する。
8月6日から紹介している「土木のチカラ」ツーリズムもいよいよ最終回を迎える。最後は計25件の土木のチカラが集積する九州・沖縄編だ。長崎や熊本などは複数のインフラが近場で見られる。夏休みも終わりを迎えているので、9月や10月の連休に、車で九州を一周するのも手だ。
景観や環境に配慮したインフラを取り上げる「土木のチカラ」。全国のお薦めスポットを紹介している第5回は、中国・四国編だ。これまでに橋や水門、参道、駅、交差点など、様々なインフラを取り上げてきたが、今回、お勧めとして選んだ3つは“橋尽くし”だ。
景観や環境に配慮したインフラを取り上げる「土木のチカラ」。第4回からは西日本に対象を移す。まずは関西だ。京都や大阪、兵庫など、一度にまとめて見に行けるインフラが目白押しだ。
景観や環境に配慮したインフラを取り上げる日経コンストラクションのコラム「土木のチカラ」。第3回で紹介するのは北陸・中部地方だ。有名な観光地には、隠れた「土木名所」がある。
日経コンストラクションのコラム「土木のチカラ」で取り上げた事業を、地方別に紹介している。第2回は関東地方だ。同コラムを担当するフリーライターの大井智子氏が関東でお勧めの3つのインフラとは? この夏はぜひ「土木の旅」へ。
景観や環境に配慮したインフラを紹介している、日経コンストラクションのコラム「土木のチカラ」。2008年の開始以降、扱ってきたインフラは国内で96件に上る(19年6月時点)。遺産や遺跡にない魅力を秘めており、これからの「インフラツーリズム」の商品になる可能性は高い。コラム担当のフリーライターの大井智…
井出明・追手門学院大学客員教授
娯楽である観光で、タブー視されやすいのが「負の歴史」の伝承だ。インフラツーリズムも例外ではない。ただし、負の側面も捉え方次第では、観光をプラスに導く。災害・公害の跡地などを巡る旅である「ダークツーリズム」に詳しい井出明・追手門学院大学客員教授に、インフラを見せる際に必要な視点を聞いた。
トンネル探検隊がゆく! 旧賤ケ岳トンネルと現役道最古の小刀根トンネル(滋賀県長浜市~福井県敦賀市)
トンネル探究家の花田欣也氏の熱意が詰まった解説とともに、山中の古いトンネルを歩いて巡る、一風変わったツアーが人気だ。古くて暗いトンネルは一見怖いが、人を引き付ける魅力がある。花田氏にトンネル歩きの奥深さを聞いた。
JTB総合研究所コンサルティング事業部 河野 まゆ子主席研究員
インフラを観光資源として活用するという考えが主流になりつつある。土木技術者は機能性だけでなく、観光客に見せることも想定したインフラ造りを視野に入れ、設計の考え方を変える必要がありそうだ。
秘境八十里越体感バス(新潟県三条市~福島県只見町)
新潟県三条市が開催する1泊2日のインフラツーリズム「秘境八十里越体感バス」は、7年目を迎える人気のツアーだ。長期間にわたって継続できているツアーのポイントを探るべく、実際に体感バスツアーに参加した。2日目に訪れた国道289号「八十里越道路」の工事現場を中心に、ツアーの様子をお届けする。
やんばツアーズ(群馬県長野原町)
インフラを観光で見に行くという楽しみ方が、マニアだけでなく一般にも広がっている。中でも 八ツ場(やんば)ダムの見学ツアーは、年間5万人以上が参加するほどの人気ぶりだ。日本一の「インフラツーリズム」の現場といえる八ツ場ダムを訪れると、旅行客にダムや地域を満喫してもらうためのアイデアが随所に盛り込まれ…