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2019年7月に完了したみずほ銀行のシステム統合。20年にも及ぶその苦闘を「日経コンピュータ」の記事で振り返る。2014年4月3日号はみずほ銀行が次期システムの開発完了を9カ月後ろ倒しにしたと報じた。開発費用が4000億円を超えた巨大プロジェクトは、やはり容易には進まなかった。

 みずほ銀行が次期勘定系システムの構築完了を、当初予定の2016年3月から同12月に9カ月間延期する()。要件定義を終え設計工程がある程度進んだ段階で、「今後のスケジュールをゼロから見直した結果、詳細設計・製造やテストについて、それぞれ数カ月の期間を追加する」と、みずほフィナンシャルグループ(FG)の加藤朝史システム推進部部長は説明する。期間を増やす理由は主に二つある。

図●みずほ銀行における次期勘定系システムの開発スケジュール
図●みずほ銀行における次期勘定系システムの開発スケジュール
開発完了予定を9カ月間後ろ倒しに
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 一つは、保守のしやすいシステムにするため、より時間をかけて設計に取り組む必要があると判断したからだ。次期システムはSOA(サービス指向アーキテクチャー)を採用する。サービスコンポーネントの設計精度は、商品・サービス開発のスピードを左右する。FGの加藤健治システム推進部企画チーム次長は、「製造工程の前に、機能部品の大きさにバラつきがないか、重複機能がないかを徹底的にチェックする」と話す。設計どおりに処理が流れるかなどの確認も盛り込む。

 もう一つは、テスト項目を増やすためである。テスト工程において、現行システムと次期システムにおける入出力結果の突き合せ項目などを当初予定よりも充実させる。本格的な総合テストに入る前段にプレ試験の工程を差し込んだり、障害テストを結合テストの工程で実施したりと、前倒しで不具合を洗い出す仕組みも設ける。