全5233文字
スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第31回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第31回のお題は「DX推進の要? システム内製力はどれくらい必要か」。答える識者の1番手は、日経クロステックのコラム「IT職場あるある」でおなじみの沢渡あまね氏だ。「デジタル推進組織の創設ブームはまんざらでもない」と述べる沢渡氏は、既存のIT部門やシステム子会社の問題点をバッサリと斬った上で「終活」の必要性に言及する。ITベンダーの活用法も面白い。(編集部)
沢渡 あまね(さわたり あまね)
あまねキャリア工房 代表
あまねキャリア工房 代表

【質問1】大流行のデジタル推進組織の創設、どう評価する?
【回答】五分五分。「デジタルエクスぺリエンス」を創出できるならば悪くはない
【質問2】既存のIT部門、システム子会社をどうすべきか
【回答】ポテンシャルある2割の人員だけを残し、とっとと外を頼ったほうがよい
【質問3】デジタル時代におけるITベンダーの正しい使い方は?
【回答】自社の経営にダメ出しする「代弁者」、または中途採用のための「人材バンク」として活用