全4105文字
スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第31回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第31回のお題は「DX推進の要? システム内製力はどれくらい必要か」。答える識者の2番手に、外資系ITベンダーでCTO(最高技術責任者)などを務めた元・東京理科大学大学院教授の田中芳夫氏が登場する。DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で、ITベンダーに依存することの弊害を説く田中氏は、「中間業者」のように落ちぶれたIT部門とCIO(最高情報責任者)に奮起を促す。(編集部)
田中 芳夫(たなか よしお)
元・東京理科大学大学院教授
元・東京理科大学大学院教授

【質問1】大流行のデジタル推進組織の創設、どう評価する?
【回答】システム開発などをITベンダーに依存してしまってはIT部門の二の舞
【質問2】既存のIT部門、システム子会社をどうすべきか
【回答】デジタル推進組織をどうするかの議論は、IT部門が変革の中心となり得るチャンス
【質問3】デジタル時代におけるITベンダーの正しい使い方は?
【回答】 ITベンダーに依存しているようでは、DXでもこれまでと同じことの繰り返し