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スタート以来、日経 xTECHの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第10回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第10回のお題は「なぜ日本では『GAFA』が生まれないのか」。お題に答える識者のラストバッターは、ネット広告などを手掛けるオプトホールディング社長の鉢嶺登氏だ。今回新たに大喜利メンバーになった鉢嶺氏は、起業家の立場から日本企業が米国のGAFAなどと戦い生き残っていく道筋を冷徹に分析する。(編集部)
鉢嶺 登(はちみね のぼる)
オプトホールディング社長

1967年生まれ。1991年3月に早稲田大学商学部を卒業し、同年4月に森ビル入社。1994年3月にオプトホールディングを設立し、代表取締役社長グループCEO(最高経営責任者)に就任。経済同友会幹事、新経済連盟理事、ネッパン協議会代表理事などを務める。著書に『ビジネスマンは35歳で一度死ぬ』(経済界)、『役員になれる人の「読書力」鍛え方の流儀』(明日香出版社)、『GAFAに克つデジタルシフト』(日本経済新聞出版社)がある。
【質問1】世界を狙うITベンチャーが日本で生まれない理由は?
【回答】日本語圏で日本人相手に成功しても、結局は「言語圏人口の規模」で負ける
【質問2】AIなど最先端技術で後れを取る日本、これでいいのか
【回答】日本のAIに関する唯一のアドバンテージは社会ニーズがたくさんあること、それを生かせ
【質問3】「GAFA」の時代、日本企業が生きる道は?
【回答】 GAFAは打ち手でくるのか、自社はどう生き残るのかを必死で考え指針を決めておけ