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 スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第32回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第32回のお題は「遅れに遅れたデジタル教育、これで日本の未来は大丈夫か」。答える識者の2番手は、製造現場のシステム開発などを手掛けた後にCIO(最高情報責任者)を務めた寺嶋一郎氏だ。GIGAスクール構想や小中高でのプログラミング教育の必修化を評価しつつも「なんちゃってデジタル」を懸念する寺嶋氏は、これを機に画一教育から脱却し「はみ出し者」を多数育てようと呼びかける。(編集部)

寺嶋 一郎(てらじま いちろう)
TERRANET代表
寺嶋 一郎(てらじま いちろう) 1979年に積水化学工業入社。製造現場の制御システム、生産管理システム構築などに従事。1985年マサチューセッツ工科大学留学を経て、人工知能ビジネスを目指した社内ベンチャー、アイザック設立に参画。2000年に積水化学 情報システム部長に就任、IT部門の構造改革やIT基盤の標準化などに取り組む。2016年に定年退職し、IIBA日本支部代表理事、BSIA事務局長、PCNW幹事長などを通じて日本企業のIT部門を支援する活動に着手。
【質問1】PCをばらまく「GIGAスクール構想」をどう評価する?
【回答】インフラ整備には賛成だが、「なんちゃってデジタル」にならないよう技術を活用すべし
【質問2】小中高で必修化されるプログラミング教育の成否は?
【回答】 ITの道へ進む人を増やし、そうでない人にも基礎が学べるような教育をできるかが勝負
【質問3】そもそも青少年へのデジタル教育はどうあるべきか
【回答】オンラインとリアルをミックスした反転教育の発展形が、在るべきデジタル教育の姿