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 スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第33回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第33回のお題は「日本企業のDXにとって中間管理職は『敵』か『味方』か」。答える識者の2番手は、アイ・ティ・アール(ITR)のアナリスト甲元宏明氏だ。日本企業では「現場リーダーが優秀」であって「中間管理職が優秀」ではないとする甲元氏は、管理職が変革の足を引っ張る構造的要因を指摘した上で、DX(デジタルトランスフォーメーション)の担い手へと管理職を巻き込んでいく方策について指南する。(編集部)

甲元 宏明(こうもと ひろあき)
アイ・ティ・アール プリンシパル・アナリスト
甲元 宏明(こうもと ひろあき) 三菱マテリアルでサプライチェーン改革、システム開発、ネットワーク再構築、グループ全体のIT戦略立案を主導。欧州企業との合弁事業ではグローバルIT責任者としてIT戦略立案・ERP展開を実施。2007年よりITRでクラウド、ネットワーク、ITアーキテクチャー、アジャイル開発/DevOps、開発言語/フレームワーク、BPM/EAI/EDI、OSSなどを担当し、ソリューション選定、再構築、導入などのプロジェクトを数多く手掛ける。
【質問1】「日本企業の中間管理職は優秀」というのは本当か
【回答】日本企業では「現場リーダーが優秀」であって「中間管理職が優秀」ではない
【質問2】中間管理職はなぜ変革の足を引っ張るのか
【回答】「共進化ロックイン」と「ミドルのジレンマ」という組織の構造的問題が真の原因
【質問3】DXの推進にあたって中間管理職を味方に付けるには?
【回答】リーンスタートアップの手法を使い、中間管理職らを「アイデア出し」段階から巻き込め