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 スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第37回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第37回のお題は「緊急事態宣言から1年、日本のデジタル化はどこまで進んだ?」。答える識者のラストバッターは、人材育成や変革プロジェクトのコンサルタントである白川克氏だ。DX(デジタルトランスフォーメーション)ブームは従来の「変革」ブームと同じ過程をたどり、ITベンダーらにあおられて失敗する企業が多数出てくるとみる白川氏は、地に足をつけた本物の変革の「肝」を伝授する。(編集部)

白川 克(しらかわ まさる)
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ バイスプレジデント
白川 克(しらかわ まさる) 中堅ITベンダーでシステム開発を経験後、2000年ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに入社。以来、IT投資計画策定、人事、会計、販売管理、顧客管理、ワークスタイル改革、全社戦略立案などのプロジェクトに参加。プロジェクトをやりながらリーダーを育成することと、ファシリテーションが武器。著書には『業務改革の教科書』(日本経済新聞出版)、『リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書』(日経BP)などがある。
【質問1】日本や日本企業が大きく変わったと思うことってある?
【回答】一部の会社は大きく変わろうとしている。DXブームの先は見えたが幾分かの本質は残る
【質問2】やはり日本は「IT後進国」だと実感したことは?
【回答】個人のワークスタイルよりも、組織を変えることのほうが難しいと改めて思い知った1年
【質問3】この1年を踏まえ、これからのDXに必要なものは何か
【回答】社員が遠慮なく会社の問題や改善提案を言える「心理的安全性」を確保せよ