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 スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第17回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第17回のお題は「とがった優秀なIT人材を潰す日本の企業文化を変えられるか」。お題に答える識者のトップバッターは、土木設計の技術者として従事した後、IT担当に転じて長くCIO(最高情報責任者)を務めた木内里美氏だ。「とがった人材について多くの思いを持っている」と言う木内氏は「異能のIT人材を潰す日本の企業文化を壊せ」と力説する。(編集部)

木内 里美(きうち さとみ)
SANTA 会長
木内 里美(きうち さとみ) 1969年に大成建設入社。土木設計部で海洋設計に従事した後、土木設計部システム技術室で部門LANの構築に携わり、1995年に土木情報技術部部長。2001年に情報企画部長、2001年に社長室情報企画部長、2005年に理事 情報企画部長 兼 大成情報システム代表取締役社長。2008年に大成ロテック常勤監査役。2012年にオランを設立し代表取締役に就任。2017年にSANTAを設立し会長に就任。2019年から高知県北川村政策参与。
【質問1】なぜ日本企業は「出るくい」を打ち続けてきたのか
【回答】同質社会の日本では組織が異端な人を嫌い排斥しようとするから
【質問2】高額報酬やデジタル子会社設立で優秀な人材を生かせるか
【回答】高額報酬も必要だが、人のモチベーションは報酬だけでは上がらない
【質問3】とがった人材を生かせる組織に変えるには何が必要か
【回答】「とがった優秀なIT人材を潰す日本の企業文化」を壊すしかない