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 スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第20回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第20回のお題は「日本の産業政策にもの申す、ダメIT業界をどうするか」。お題に答える識者の3番手は、製造現場のシステム開発などを手掛けた後にCIO(最高情報責任者)を務めた寺嶋一郎氏だ。ソフトウエアを「工業製品」にしようとした誤った発想が日本のIT業界をダメにしたとみる寺嶋氏は、垂直統制型の組織を打破し「小さな組織が良い」との認識を持つことの重要性を訴える。(編集部)

寺嶋 一郎(てらじま いちろう)
TERRANET代表
寺嶋 一郎(てらじま いちろう) 1979年に積水化学工業入社。製造現場の制御システム、生産管理システム構築などに従事。1985年マサチューセッツ工科大学留学を経て、人工知能ビジネスを目指した社内ベンチャー、アイザック設立に参画。2000年に積水化学 情報システム部長に就任、IT部門の構造改革やIT基盤の標準化などに取り組む。2016年に定年退職し、IIBA日本支部代表理事、BSIA事務局長、PCNW幹事長などを通じて日本企業のIT部門を支援する活動に着手。
【質問1】なぜ日本はIT産業の育成に失敗したのか
【回答】自由さやクリエーティブからかけ離れた産業政策の罪は重い
【質問2】多重下請け構造のIT業界を近代化するには?
【回答】発注者側がしっかりして、IT業界をネットワーク型・水平協働型へ移行させよ
【質問3】ITベンチャーの起業を促し育成するには何が必要?
【回答】失敗を続けられる環境を提供し、小さい組織が良いとの価値観を広めよ