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 スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第22回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第22回のお題は「日本の企業や役所のデジタル化を阻むハンコ問題」。お題に答える識者の2番手は、日本の地方自治体のCIO(最高情報責任者)補佐官などを歴任した韓国人コンサルタントの廉宗淳氏だ。印鑑とFAXを使い続ける日本の慣習は外国人には理解し難い。日本でのビジネス経験が長い廉氏はこのハンコ文化、FAX文化をどう見ているか。デジタル変革への処方箋も含め論じてもらった。(編集部)

廉 宗淳(ヨム ジョンスン)
e-Corporation.JP 代表取締役社長
廉 宗淳(ヨム ジョンスン) 韓国ソウル市公務員を経て、1993年に来日。2000年にe-Corporation.JPを設立し代表取締役社長に就任。2005~2010年、聖路加国際病院ITアドバイザー。2007~2017年、青森市情報政策調整監(CIO補佐官)。2008~2015年、佐賀県統括本部情報課情報企画監。2013~2014年、大阪府・大阪市特別参与(IT担当)。2015~2017年、パシフィックコンサルタンツITアドバイザー。2014~2016年、佐賀県多久市ITアドバイザー。学術博士。
【質問1】ハンコにFAX、なぜ日本の職場にアナログがはびこるのか
【回答】急激な変化を嫌う国民性をどうこう言う前に、IT政策の司令塔の人選に疑問あり
【質問2】新型コロナ禍を機にハンコ問題は解消に向かうか
【回答】首都機能分散に成功した韓国の教訓、業務と意思決定のプロセスから見直せ
【質問3】職場をもっとデジタルに、もっと快適にするには何が必要か
【回答】戦争後の廃虚から経済大国、豊かな日本を作り上げた先輩諸氏の精神を見習おう