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 スタート以来、日経 xTECHの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第4回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第4回のお題は「デジタルの実験(PoC)ばかりでイノベーションを起こせない訳は?」。今回は新たに大喜利メンバーになった4人の識者に答えてもらう。そのトップバッターは日経 xTECHのコラム「IT職場あるある」の筆者としておなじみの沢渡あまね氏だ。変わらぬ鋭い切り口で日本企業のデジタル変革の惨状をあばき、テクノロジーオンチの経営者に退場を勧告する。(編集部)

沢渡 あまね(さわたり あまね)
あまねキャリア工房 代表
沢渡 あまね(さわたり あまね) 1975年生まれ。業務改善・オフィスコミュニケーション改善士。IT運用エバンジェリスト。大手自動車会社、NTTデータ、大手製薬会社などを経て、2014年秋より現業。企業の業務プロセスやインターナルコミュニケーション改善の講演、アドバイス、執筆活動などを行っている。著書に『仕事ごっこ』『システムの問題地図』『マネージャーの問題地図』『職場の問題かるた』『職場の問題地図』『業務デザインの発想法』(技術評論社)など。
【質問1】今のデジタルブーム、DXブームをどう見ているか
【回答】「お偉いさん」が存在感を出すための最高の玩具にすぎない
【質問2】なぜPoCは何の成果も出せずに終わるケースが多いのか
【回答】マネジメントが過去のやり方に縛られ、かつ成果を急ごうとするから
【質問3】変われない日本、変われない企業に処方箋はあるのか
【回答】デジタルリテラシーが高い中堅若手で「イノベーション特区」を作れ