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 スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第27回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第27回のお題は「デジタル庁のつくり方」。お題に答える識者のトップバッターは、製造現場のシステム開発などを手掛けた後にCIO(最高情報責任者)を務めた寺嶋一郎氏だ。「デジタル庁の新設が菅義偉内閣の目玉政策の1つになったことを素直に評価したい」とした上で、デジタル庁が予算と人事の権限を握り、ラフな格好した優秀なプログラマーが闊歩(かっぽ)する霞が関を目指してほしいと期待を込める。(編集部)

寺嶋 一郎(てらじま いちろう)
TERRANET代表
寺嶋 一郎(てらじま いちろう) 1979年に積水化学工業入社。製造現場の制御システム、生産管理システム構築などに従事。1985年マサチューセッツ工科大学留学を経て、人工知能ビジネスを目指した社内ベンチャー、アイザック設立に参画。2000年に積水化学 情報システム部長に就任、IT部門の構造改革やIT基盤の標準化などに取り組む。2016年に定年退職し、IIBA日本支部代表理事、BSIA事務局長、PCNW幹事長などを通じて日本企業のIT部門を支援する活動に着手。
【質問1】菅内閣のデジタル庁構想をどう評価する?
【回答】社会全体のDXの追い風になるが、ITベンダーの利権まみれにならないように
【質問2】デジタル庁にはどんな人材や体制、権限が必要か
【回答】予算と人事権を握り、優秀な人材を集めてシステムを内製する体制を作れ
【質問3】企業のDXですら困難なのに行政のDXは可能か
【回答】困難なのは間違いないが、徹底的なトップダウンで成功させてほしい